日々是ジャグリング

ジャグリングを通じて感じたこと考えたことを綴っていきます。

Juggling Unit ピントクル『秘密基地Vol.7』ゴ~チョ出演作品について手前味噌ながら解説いたします

どうも、ゴ~チョです。
さる12月16日17日に、京都はスタジオヴァリエにてオムニバス公演『秘密基地Vol.7』に出演させていただきました。

オムニバス公演『秘密基地』シリーズ

f:id:juggling-gohcho:20171112042533j:plain

上演から1週間以上たってしまいましたが
今回はその出演作品について、自分自身の反省・整理も兼ねつつお話をしたいと思います。

出演作品『アドベントカレンダー』について

アドベントカレンダーとは

突然ですが皆さん、「アドベントカレンダー」ってご存知ですか?

アドベント」と聞くと、鏡の世界の中の赤い龍やら大きい蝙蝠やらを連想する方もいるかもしれませんが、カードではありません。カレンダーです。

 

アドベントカレンダーとは、簡単に言うとクリスマスまでの日数をカウントするために作られたカレンダーです。
多くのものは1~24の数字が割り振られた小箱がはめ込まれていて、例えば今日が14日だったら「14」の、17日だったら「17」の箱を開けます。箱の中にはお菓子やらおもちゃやら、何かわくわくするものが入っていて楽しみながらクリスマスまでの日数を数えていけるという代物です。

 

『秘密基地Vol.7』での僕の出演作品テーマはその「アドベントカレンダー」にしました。

この作品でやりたかったこと

  1. (クリスマス前の公演ということで)クリスマスを待ちわびるわくわく感の表現
  2. 入れ子の箱を使ったいろいろな動きの試行
  3. アドベントカレンダーから次々と玩具やお菓子が出てくるような、モノのバラエティ感を表現
  4. 暗転を利用したギミックの試行
  5. 「dropswap」をパフォーマンスに組み込んでみる
  6. カップスの動きをパフォーマンスに組み込んでみる
  7. マジックをパフォーマンスに組み込んでみる(準備期間との兼ね合いで断念)

①と②の理由から、「クリスマス」+「たくさんの箱」のイメージで作品テーマアドベントカレンダーが導き出され、そのテーマから③をサブテーマとし、③を実現するために④~⑦を組み込んでいこう、という思考の流れだったと思います。ただ、『秘密基地』公演はジャグリングにおいてかなり実験的な場として界隈に位置付けられている公演であったため、いつものパフォーマンスよりもたくさんの新たな試みを組み込みたいという思いはありました。なので、「アドベントカレンダー」をテーマにしなかったにしても④~⑦の要素は組み込んだかもしれません。

 

②の入れ子の箱はこちらを使用しました。できれば10段ではなく20段くらいのものが欲しかったのですが、予算等諸々の条件が合わず10段で妥協。

DJECO(ジェコ)  10ファニーブロックス DJ08503

DJECO(ジェコ) 10ファニーブロックス DJ08503

 

 

③の雰囲気を出すために、ジャグリングショップで買ったような「いかにも」なジャグリング道具を避けました。全てを言ってしまうとネタバレが過ぎるので一部だけにしますが、公演中のボールはこちらのシリーズを使用しました。

ねこだんご 17 クリスマスねこだんご サンタ ぬいぐるみ  高さ7cm

ねこだんご 17 クリスマスねこだんご サンタ ぬいぐるみ 高さ7cm

 

 

④については、せっかく照明機材を使用した演出を使用できる機会だったので、今回ちょっとやってみたかったことをさせてもらいました。

 

⑤の「dropswap」とは、敢えてボールを床に落とす動作を技の過程に組み込んだボールジャグリングを指して海外のジャグラーが使用していた名称です。いずれ記事にまとめたいと思います。

 

⑥の「カップス」については下記の過去記事で少し紹介しています。

juggling-gohcho.hateblo.jp

dropswapもカップスも、いま気になっている「テーブルジャグリング」への模索の一環です。 

 

⑦は、最近よくお世話になっているお店「マジックキッチンIKUukaN」の影響ですね。そして、「ジャグリング」とは一言で括れない作品を作りたいという願望もありました。

公演アンケートにあった質問へ回答

Q:箱の数字がカウントアップしているのはなぜ?

A:アドベントカレンダーだからです。

Q:箱の数字が14から始まった理由は?

A:箱の加工期間と演技の尺の関係で「1~13」をはしょりました。これは表現における怠慢であり反省点ですね...

いつかグレードアップさせて再演します

今回の反省点としては、体調が万全でなかったのと、準備時間を十分に割けなかったために「わくわく感の表現」を掲げる割に表情が固かった点が挙げられます。

また、それぞれの要素の基礎的な動きしか組み込めなかった上に、要素間の繋がりが弱く、ただの要素の羅列になっている感が否めませんでした。

作品自体にはとても愛着を感じているので、より洗練させてもう一度演じてみたいですね。(早くても来年のクリスマスまでは機会はなさそうですが…)

ではまた!