久々の投稿、ゴ〜チョです。
タカムラーといえば、シガーボックスジャグラーには言わずと知れたボディスロー系の上級技ですね(最近は難易度のインフレが起きまくっているので、タカムラー単体ではもはや中級技クラスかもしれませんが...)。今回は、この「タカムラー」という技名にまつわるお話をしたいと思います。
タカムラーとは
タカムラーを知らない方向けにまずご説明すると、冒頭でも書いたとおりシガーボックスの技です。「端投げ」という技を背面で左右交互にし続ける。というとシンプルに聞こえるかもしれませんが、連続で成功させるのにはそれなりの腹筋・背筋・大腿筋の力が必要で、フォームを間違えると腰を痛めるリスキーな技です。
大会での初出はおそらく2008年じゃぐなぎ杯での大回転古谷さんの演技です。動画で残っている限りでいえば同氏の同年JJFチャンピオンシップでの演技が初出になります。
(動画はこちら。タカムラーは4分42秒~4分47秒あたり)
それ以前にもタカムラーに近い動きはあったのかもしれませんが、同様の動きが日本において連続技として浸透したのは2008年以降であったと思います。
「タカムラー」は発案者の名前ではない?
タカムラーの名は、大回転古谷さんのサークル同期メンバーでありこの技の発案者でもある「タカムラ」さんにちなんでつけられたというのが一般に知られている通説です(というほどこれも知られていないかもしれませんが)。
しかし、この「タカムラ」というのは実は発案者の名前ではなくある歌人の名前にちなんだものであることは、今となってはあまり知られていません。
わたの原八十島かけて漕ぎ出でぬと 人には告げよ海人の釣り船
小野篁(おののたかむら)
背面でシガーボックスが左右に揺れる様を、波に揺れる小舟に見立てて、詠み人の名前から拝借したのが「篁」もとい「タカムラー」です。
余談ですが小野篁は漫画「鬼灯の冷徹」にも登場します。文武の才に恵まれた人物だったようです。
一時的に流行った詠み人命名
技名を歌人にちなむというあまりにも風流なこの命名法は、あっという間にシガーボックスジャグラーのあいだで流行しました(廃れるのもあっという間でしたが)。
現在では「タカムラーシャワー」、「タカムラーターン」と呼ばれている技にもそれぞれ「トーフー」、「コマチ」という別名がありましたが、「タカムラー」ほど定着しませんでした。
ちなみに、「トーフー」は小野道風、「コマチ」は小野小町からの命名です。小野道風、小野小町はどちらも小野篁の孫です。「タカムラー」の派生技ゆえの人選ですね。
小野道風は花札の「雨四光」の役札に描かれている人物であり、雨にゆかりが深いため、”shower(にわか雨)軌道”の技名として採用されました。
小野小町は百人一首にも残る一節「わが身よにふる」からちなんで、タカムラー中に”わが身を半回転して横に振る”技名として採用されました。
勘の良い方ならもうお気づきかもしれませんね。そう、「スガハラー」も......
技名の由来は口伝ゆえに途絶えがち
以上、シガー技のタカムラーの由来についてのお話でした。こういった技名の由来は、その技の登場当時を知る人からすると当たり前すぎて記録に残そうと思わず聞かれなければわざわざ話すこともないので、そのあとの世代は知る由もなく奇妙なネーミングだけが残りがちですね。文字に残すことってまあまあ大事だなと改めて思いました......
最後に、タカムラーにまつわる上記のお話は完全なるほら話であることを白状して締めくくりたいと思います。エイプリルフールのネタ投稿でした。お楽しみいただけましたでしょうか?
ではまた!
