日々是ジャグリング

ジャグリングを通じて感じたこと考えたことを綴っていきます。

脚あげる前に腕さげて―ジャグリング技のムダ話その3:アンダー・ザ・レッグ

 どうも、ゴ~チョです。

「#僧衣でできるもん」 のムーブメントが海外ニュースにまで取り上げられましたね。

www.bbc.com

 かつて遊びに行ったイベント「おつとめ」を主催した善照寺ブラザーズさんがピックアップされていたので僕も何かブログ記事を書こうかと思いました。

juggling-gohcho.hateblo.jp

 

 が、善照寺ブラザーズ・兄のへんもさんがご自身のブログにてこれ以上ないほど丁寧に一連のできごとについてまとめてくださっているので僕にはもう書くことがないです。

 皆さんもぜひ、こちらのへんもさんの記事を読んでみてください。

henmo.net

 さて、ジャグリング技のムダ話3回目は「アンダー・ザ・レッグ」です。

アンダー・ザ・レッグ(under the leg)

どんな技?

youtu.be

 その名のとおり、ボールが脚の下を通ります。それ以外はカスケードと同じことをしています。カスケードの途中で、ボールを投げる前に脚をあげてその下から投げる感じです。
 脚の外側からとおす(投げる手と同じ側の脚をあげる)方法と、内側からとおす(投げる手と反対側の脚をあげる)方法がありますが、外側からとおすほうが若干ラクなのでそちらから覚えていきましょう。Youtubeにはたくさんのチュートリアル動画があります。ざっと見た感じだと、ジョマジさんの動画が練習法や技の効用の説明ふくめ分かりやすかったように思います。


【ジャグリング入門】3ボールアンダーザレッグ【初級】

カスケードを普段から低くしておく

 アンダー・ザ・レッグを覚えるうえで意外と大事になってくるのは、カスケードの高さです。ただし、ここでいう高さとは、投げたボールの最高到達点(“カスケードの上辺”とでもいいましょうか)の高さではなく、投げる瞬間の手の位置およびキャッチするときの手の位置(“カスケードの下辺”としておきます)の高さです。

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カスケードの下辺が高くなりすぎないことが大事

 バレエダンサーや体操選手並みに脚が高く上がる人はさておき、脚の上がる高さには限界があります。ボールはその高さよりもやや下から投げなければなりません。普段のカスケードの下辺が高すぎると、アンダー・ザ・レッグをするときだけ投げる位置をぐ~っと下げることになり、それゆえカスケードのリズムが崩れやすくなります。
 だから、まずは1ボールの練習でアンダー・ザ・レッグのときの投げ位置をシミュレーションしたら、普段のカスケードの下辺もその位置に近い高さで投げられるようにしておきましょう。これが案外、アンダー・ザ・レッグ安定の近道かもしれません。

脚の上げ方できれいさが決まる

 具体的にいうと足の甲をのばしてつま先が上を向いていないこと、ですね。先ほどわかりやすいチュートリアル動画として紹介したジョマジさんのアンダー・ザ・レッグも、つま先が上がって足の裏が正面にいる人に見えてしまっているのでそこは真似しないように気をつけてください(僕自身もまったく人のことは言えませんが...)
 
 きれいなアンダー・ザ・レッグの動画を二つ紹介します。Kris Kremo氏はスイスの、Viktor Kee氏はウクライナの有名なジャグラーです。お二方とも足の甲がのびてつま先が下を向いているので足の裏が観客から見えません。


KRIS KREMO (MALABARISTA)

2:37あたりから。外側と内側を2連続で投げています。最終的にはすべてのスローをアンダー・ザ・レッグにした「ランナー(runnner)」という技に移行しています。綺麗なランナーですね。

 

 


Viktor Kee in Amaluna, Cirque du Soleil by Arte TV

2:40あたりから。外側から通すパターン。ちなみに後述するボディ・バウンス(2:38~)、フット・ストールキックアップ(2:43~)といったその他の足技もしています。

他にもあるぞ、脚絡み

 アンダー・ザ・レッグ以外にも、トスジャグリングには脚絡みの技が存在します。

 ジャグリング検定の「アンダー・ザ・レッグ」はスローを脚の下から行う技でしたが、キャッチを脚の下で行うこともできますし、それもある意味では“アンダー・ザ・レッグ”です(検定会場ではそんな屁理屈はこねないでくださいね)。サッカーのようにボールを太腿でリフティングしたり(ボディ・バウンス)、足の甲で止めたり(フット・ストール)、そのまま蹴り上げたり(キック・アップ)する技もあります。冒頭で触れたへんもさんは、これらのような足技に特化した「フットバッグ」という競技の達人でもあります。
 また、脚の下からボールを通す際に両足を地面から離さずに行うと「アルバート(albert)」または「トレブラ(trebla)」になります。身体の前から股のあいだを通して外後方に投げてキャッチするとアルバート、身体の後ろから股のあいだを通して外前方に投げてキャッチするとトレブラです。名前の由来は、前者の技を初めてやったのがアルバート(Albert Lucas)さんだから。後者はその技の逆だから、“albert”の綴りをひっくり返して“trebla”なんです。アルバートおよびトレブラはもともとクラブの技なので、ボールでやるのはかえって難しかったりします。若い頃(今もじゅうぶん若いですが)の酒田しんごさんのボールアルバートがとてもきれいなのでご覧ください。動画の2分35秒あたりです。


ひがみ ~HIGAMI~

shingosakata.com

動きに幅ができ、見栄えが変わる

 トスジャグリングは、ともすると上半身の動きのみになりやすく、観ているお客さんの視線の動き幅も小さく単調になりがちです。そんななか、派手に脚も動かし視線を上下に誘導することができるアンダー・ザ・レッグ」は、初級技としてはとても優秀だと思います。
 そして、アンダー・ザ・レッグを安定させようとすると、必然、カスケードの重心が下がってきます。そうなれば、初心者のカスケードにありがちな、肘も手も上がりきった、重心の高いカスケードからは卒業。あなたのカスケードを見て「素人くさい」と言う人は激減するでしょう(いなくなるとは断言できません)

 アンダー・ザ・レッグの練習の際は、サブテーマとして「カスケードの脱・素人感」を念頭に置いて取り組んでみてください。

ではまた!