どうも、ゴ~チョです。
世間一般(この世間も狭いか......)では「ワンアップ」ときくとアクションゲームにて残機が1つ増えることあるいはそのアイテムをイメージされる方が多いかもしれませんが、ジャグリングの「ワンアップ」にはそのような“保険感”はあまりありません。ただ、とっといて損はない感じはゲームのワンアップに通じるところがある。ジャグリング技の枝話、今回はそんな技の話です。
1アップ(1 up)
どんな技?
上の4番目の動画です。カスケードをしている最中にひとつだけボールを高く投げて(「ハイトス」と呼んだりします)、再び元のカスケードに戻る技です。ジャグリング検定の旧版にはない技で、改訂後に追加されました。そのため紹介順が前後していますが、覚える順番としてはカスケードの直後、オーバーザトップの前ぐらいの技です。
......エダ話、前の技はコチラ「カスケード」
......エダ話、次の技はコチラ「オーバーザトップ」
「待つ」ことでリズムを保つ
1アップはサイトスワップでいうと"522"です。サイトスワップの"5"は「5ボールカスケードをするときの高さで逆の手に投げる」、そして"2"は「持ったまま投げない」を表します。ただし、"522"を連続ですると「高くてのんびりしたカスケード」になってしまうので、1アップを厳密に表現しようとすると"...333522333..."のように書くことになります。
(サイトスワップがなんだかわからない方はこちらへ)
いずれにせよ大事なことは、"22"の間は何も投げない時間がある、ということです。ハイトス後に焦って次のボールを投げてしまうとリズムが崩れたり、通常のカスケードとハイトスの区別が曖昧になってしまいよろしくありません。ハイトスをしたら待ってください。「あみん」くらい待ってください。
こんな技につながる
- オーバーザトップ(9級選択技)
- フラッシュ(7級選択技)
- 1アップハーフターン(6級選択技)
- ネックキャッチ(5級選択技)
- 1アップピルエット(4級選択技)
上でも書きましたが、オーバーザトップを練習し始める前に1アップのリズムを覚えたほうが習得は早いと思います。カスケードのリズムのまま1アップを3連続でするとフラッシュです。1アップハーフターン、1アップピルエット、ネックキャッチはどれも技の入りが1アップです。精度を上げておきましょう。
技なのか?でも大事な所作
1アップはどちらかというと、他の技をするための予備動作であったり、今後覚える技のために習得が必要な挙動であったりとあまり単発で披露することのない技です。なので、カスケードを覚えたときのような「レベルアップ感」はないかもしれません。ひと昔前の保険のCMのように、荒川良々氏が「こいつ、1UPしたな」と感心することもないでしょう。
しかしながら、今後かなり大事になってくる所作なのでしっかりと身につけておきたいところです。ではまた!
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