しっぺ、でこぴん、馬場チョップ、ゴ~チョです。
馬場チョップって...
この記事を準備していてふと、幼少の頃にはやったおしおきじゃんけんの言い回しを思い出しました。
技の枝話4回目は「アンダージアーム」です。
「アーム」が母音で始まる単語なので「ザ」じゃなくて「ジ」ですね(中学英語タイム)。
アンダージアーム(under the arm)
どんな技?
上の3個目の動画です。カスケードでは身体の中央軸付近で投げていたはずのボールをググっとこらえて逆の腕の下まで持ってきてから投げます。今回のアンダージアームやアンダーザレッグ、そして今後紹介する予定のビハインドザバックなど、身体の周りを通して投げるような技を総称して「ボディスロー」と呼んだりします。
(......枝話、前回の技はコチラ「オーバーザトップ」)
チョップとは違うぜ!
アンダージアームで腕の下を通していることをはっきりと示そうとすると、投げてない方の腕は自然と前に伸びてしまいます。この、伸ばす動作が腕を振り下ろしているように見えるときがあります。そのため、「チョップ」という別の技と混同されている方が稀にいらっしゃいます。しかし、「チョップ」と、9級選択技の「アンダージアーム」は別の技ですのでご注意ください。
アンダージアームでは“反対側の腕の下を通して投げる”ことが主眼にありますが、チョップは“上の方でキャッチしたボールを勢いよく斜め下に振り下ろす動作”に主眼を置いています。とはいえ、ボールジャグリングだとその差がわかりにくいのも確かです。実はクラブジャグリングだと両者の違いがはっきりと分かります。下の動画の0:59あたりと、1:49あたりを見くらべてみてください。
どうでしょうか。チョップのほうが上の空間も使って腕(とクラブ)をぶん回す分、迫力がありますね。
連続アンダージアームはジャグラーを選ぶ
以上のように、チョップという上位互換(?)の技があるためか、特にボールの演目においてアンダージアームの左右連続をレパートリーに加える人はあまりいないように思います。他のボディスローとの組み合わせや他の技の一部に単発で組み込まれることが多いです。そんななか、僕の貧弱な観賞歴において最も印象に残っている「連続アンダージアーム綺麗すぎジャグラー」が浅野雄太さんです。下の動画の3:50あたりです。ネット上に動画はなさそうですが、JJF2007チャンピオンシップのときの浅野さんは確かもう少し長い時間アンダージアームを入れていたように記憶しています。初めて見たときは「なるほどこの形が正解だったのか」と思わず膝を打ちました。
Yuta Asano Ball Juggling Performance
こんな技につながっていく
連続アンダージアームが浅野さん級に綺麗にはできなくても、ジャグリング検定に挫折する必要はありません。検定で求められているのは左右の手で1回ずつ成功することなのですから。“反対側の腕の下を通して投げる”という動きを覚えられればそれでOKです。そしてこの動きは今後、ウィンドミル(6級選択技)、ミルズメス(5級選択技)、バークスバラージ、チョップに活かされます(チョップは別物とさんざん言っておいてなんなんだと思われそうですが、技習得に活かせるくらいには似ているのも確かなのです...)。
なかでもミルズメスは初心者がまず憧れる動きの筆頭に位置する技だと思われます。アンダージアーム練習中の方は、ミルズメスへの布石だと思って励んでください。
9級の技は残りひとつ!
さて、実は今回紹介したアンダージアームで、9級の選択技を3つ紹介したことになります。選択技は4つ中3つを選択すればよいので、言ってしまえばここまでの技を習得した時点で9級の認定会には挑戦できます。ただまあ、残りの1つがどんな技か知ってからでも遅くはないでしょう(焦ったところで今のところ認定会は年1回開催のJJF会場でしか実施されませんので...)。9級の選択技、最後の1つはいったいどんな技なのでしょうか(協会HPみればわかる話ですが)。次回をお楽しみに。
ではまた!
※(追補)上記記事投稿後にジャグリング検定が改定され、アンダーザレッグが8級に昇格、9級に新たに2つの技が加わりました。よって、紹介していない9級の技は残り2つあります。
......検定9級その他の技
......記事を読んでも動画を観てもうまくいかない人は、ジャグラーの知り合いに直接教えてもらいましょう。ジャグラーの知り合いがいない方は、糟啓堂ジャグリング教室へ。zoomでのリモートレッスンも承っております。