日々是ジャグリング

ジャグリングを通じて感じたこと考えたことを綴っていきます。

曲の分析:初心者はミケ派よりレオ派で ― ジャグリング・ルーチンの作り方まとめ(2)

どうも、ゴ~チョです。

今回はジャグリング・ルーチンの作り方まとめ第2章です。

ルーチンを作ろう(2)

前回までのおさらい

人前でジャグリングを見せるときは「ルーチン/ルーティン」と呼ばれる技のパッケージのようなものを作っておくと見せやすいです。ルーチンを作る工程は人によりまちまちですが、まとめると大体こんな感じになります。

  1. 曲を選ぼう
  2. 曲を分析しよう
  3. 自分ができること、したいことを整理しよう
  4. 実際に動いてみよう
  5. 人に見せて意見を聞こう

で、前回は「1.曲を選ぼう」まで書いたので、次は「2.曲を分析しよう」について書いていきます。

juggling-gohcho.hateblo.jp

 

初心者はミケ派よりレオ派で

ルーチンの作り方の流派として、大きく分けて“曲を聴きながら身体の趣くままに動いて作りこんでいく派”“曲の分析のあとで自分のやりたい技を当てはめていく派”の二派がいるようです。さながら、下書きなしの石を目の前に一気呵成にダヴィデ像を彫り上げたミケランジェロと、解剖学や数学の理論に根ざした精緻な絵を描くレオナルド・ダ・ヴィンチのように対照的な二派です。
ここでは後の呼びやすさも考慮して前者を“ミケ派”、後者を“レオ派”とでも呼びましょうか。
実際には、厳然と二派が分離しているわけではなく、個人の中でも「ミケ:レオ=2:8」、「ミケ:レオ=7:3」のように混じりあっていたりします。下記のブログのJINJINさんのやり方は純然たるミケ派ですね。フィフティさんやわこうさんのやり方はレオ派寄りな気がします。

ameblo.jp

ミケ派の良い点は、慣れれば曲にも自分の身体にも調和した動きを速く見つけられるところです。いわば冒頭に書いたルーチンづくりの工程の「曲を分析しよう」「自分ができること、したいことを整理しよう」「実際に動いてみよう」を3つ同時にやってしまうような感覚です。ただし、“慣れれば”というところが問題で、ルーチン作りに慣れないうちはむしろ時間がかかります。また、身体に慣れた動きばかりを入れてルーチンが単調になってしまいがちなので注意が必要です。一方のレオ派は、ルーチンづくりの工程を一つずつ進めていくので時間はかかりますが、逐次全体のバランスをみながらルーチンを作っていけます。また、ある程度「理詰め」で作っていくので、「ルーチンの作り方」として他人に教えやすいです。初めてルーチンを作る方にはレオ派を推奨します(そもそも、冒頭の工程の書き方が既にレオ派を前提にしてしまっているのですが...)

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曲を分析する

というわけで、以降はレオ派の作り方を前提に説明していきます。
レオ派では、音楽にジャグリングの技を当てはめていく前に、まず曲の分析をします。
じんさんのnoteのルーチン作り第一段階(構想段階)の「③曲の書き起こし、パートで色分け、曲の流れを把握する」「④盛り上がりポイント、poseのタイミング、とりたい歌詞、演出を少し考える」や、ぴよっと花びらノート「ルーチン組み立て編 ~曲を分解して考える~」に対応した工程です。

note.mu

piyochan0blossom0.blog.fc2.com

曲の分析を行うにあたり、ノートとペンをご用意ください。
大まかに以下の3つの作業を行います。

  1. メロディの切り替わりポイントでパートを区切る
  2. 着地ポイント、ジャンプポイントを見つける
  3. 特徴的な音をメモしておく

メロディの切り替わりポイントでパートを区切る

曲をメロディの切り替わりポイントに沿ってパートに区切っていきます。だいたい、15~30秒単位のパートで区切れるはずです。
それぞれのパートには開始~終了の秒数とともに、ラベルをつけていきます。ラベルはA,B,C...のような記号でも「焦らし」「弾けるような」「おどけた」のような各パートのイメージを示す日本語でも、「ズダダダ」「ブッパーン」のような擬音語でも、自分がわかりやすければ何でも構いません(ちなみに僕は擬音派です)

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着地ポイント、ジャンプポイントを見つける

着地ポイントとは、ジャグリングの演技をストップし観客の緊張を緩めさせるポイント、いわゆる「拍手ポイント」です。これを、メロディの切り替わりポイント、つまりパートの切れ目に設定していきます。メロディの切り替わりポイントのすべてを着地ポイントにする必要はありません。曲のテンポにも依りますが、着地ポイントは大体30秒~1分ごとに設けることを目安に考えておくといいと思います。

そして、「着地」というからにはその前にジャンプしていなければなりません。メロディの切り替わりで突然ジャグリングをやめてポーズを取れば拍手がもらえるかというと、それでは観客が戸惑うだけです。ここでいう「ジャンプ」とは難易度や運動量など何らかの動きに落差をつけて観客に緊張を喚起させることを指します。いわゆる拍手ポイント直前の決め技です。実際に動いてみると決め技の所要時間に依って前後の調整は必要ですが、着地ポイントと合わせてジャンプポイントもある程度の目星をつけておくとよいでしょう。

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特徴的な音をメモしておく

メロディの切り替わりポイントではないものの、曲の途中で特徴的な旋律やパーカッションの音が入っていることがあると思います。そのような音に合わせた動きを随所に仕込んでおくと、曲と動きの調和感が高まり、ルーチンがよりスマートに見えます。例えば、曲の中で手拍子の音が入っている箇所で実際に手拍子をしたり、音が伸びるところで道具を高く投げ上げたり、音が止まるところで自分の動きも止めたり、といったものです。動きは後で考えるとして、この工程ではとりあえず使えそうな音の出現箇所をメモしておきましょう。

とにかく曲を聴く

あとは、選んだ曲をとにかく聴いてください。
理想としては、インストの曲でもまるまるスキャット*1で歌えるくらいになるまで聴くと良いです。そのレベルまで曲を覚えていると、再生機器をいじらなくとも自分の口で即座に途中再生できるため、その後の工程で曲の途中からのパートを作りこむときに捗ります

次は「自分ができること、したいことを整理しよう」

曲の分析が済んだら、次は自分がやりたいことを整理します。
次回はこの続き、「自分ができること、したいことを整理しよう」について書いていきます。

ではまた!

*1:意味のない音をメロディに合わせて即興的に歌うこと