どうも、ゴ~チョです。
趣味がジャグリングであることを公言している人は、遅かれ早かれ友人知人からこういった頼まれごとを受けます。
「○○(何かしらのイベント)のときにやって見せてよ」
そんなとき、ただやりたい技を気の向くままに練習していた彼or彼女は茫然とするのです。
「どうやって見せようか...」
だらだらと練習風景を見てもらうわけにはいかないので、漫才師のネタのようにマクラ・本筋・サゲのような、いわばパッケージ化された構成を考えなければなりません。今回はそんな、人への見せ方の話をします。
ルーチンを作ろう
ルーチンとは
「ルーチン/ルーティン」は、ラグビーの五郎丸選手のおかげで一般にもある程度耳なじみのある言葉になったのではないかと思います。ただ、五郎丸選手の言う「ルーチン」とジャグラーの言う「ルーチン」では使われ方が異なるため、改めて解説を入れます。
五郎丸選手の「ルーチン」は自分のリズムや集中を整えるための一種の儀式であり、人に見せるためにやっているわけではありません。(実際、試合以外の場面で「ルーチン」をリクエストされたときに彼はやんわり断っていました。トップアスリートは違う...)
ジャグラーの「ルーチン」は逆に、見てもらってなんぼの代物です。
ジャグリング界隈で言われる「ルーチン」とは、“誰かに見せることを想定して事前に構成された一連の技や動きの流れ”のことを指します。多くの場合は音楽をかけて、その音楽に合わせて動きます。ダンスやフィギュアスケートの「プログラム」という言葉に近いかもしれません。似たような扱いで「作品」という言葉を使う人もいます。
なぜルーチンを作るのか
冒頭にも少し書きましたが、「ジャグリング見せて」と言ってきた人が延々と練習風景を見せられて満足するケースというのはまれだと思います。(一部のトップジャグラーであれば、練習しているだけで自然とギャラリーが生じてショウになっていたりしますが)
エンターテインメントとしての完成度を求めるとき、「ルーチン」という枠組みを使うとスマートにジャグリングを見せることができます。
ルーチンの作り方
ルーチンを作ろうと言われても、初めての場合は何をしていいかわからないと思います。しかしそこは先輩たちも通った道。しかも、そのうちの優しい先輩は「ルーチンの作り方」についてたくさんの記録を残してくれています。
以下、参考になるサイトを紹介します。
piyochan0blossom0.blog.fc2.com
そして、ある程度共通している流れとして以下のようなものが挙げられます。
- 曲を選ぼう
- 曲を分析しよう
- 自分ができること、したいことを整理しよう
- 実際に動いてみよう
- 人に見せて意見を聞こう
※より完成度の高いルーチンを作ろうと思うと、「1.曲を選ぼう」より先に「3.自分ができること、したいことを整理しよう」をしておいたほうがよかったりしますが、とにかく一度ルーチンを作ってみたいという方には上の流れが気楽でよいと思います。
曲を選ぼう
ある程度パフォーマンスを見せることに慣れてくると、“あえて音楽を使わない”という選択肢が出てきたりするのですが、初めのうちは使えるものは使っておきましょう。音楽をかけることで観客は注意を向けてくれますし、あなたが自分のジャグリングにおいて伝えたい雰囲気やイメージのようなものを補足してくれます。
曲を選ぶ目安
曲を選ぶときの目安は、だいたい以下のことがよく言われます。
- 歌詞なしのもの
- 外国語なら歌詞つきでもセーフ
- 長さは2分~5分くらい
- 拍子のとりやすいもの
- 曲の盛り上がり部分がわかりやすいもの
- 自分が聴いていて楽しいもの
1の理由は、観客が歌詞の方を追いかけてしまってジャグリングの内容に集中できないからだとよく言われます。
2については、(日本人の観客にとって)外国語はBGMのようなものだからです。「あえて歌詞つきの曲で、歌詞の内容にリンクしたルーチンをする」という選択肢もありますが、初めての人にはあまりお薦めしません。
3については音楽の編集技術があれば元曲が何分でも構いません。
4.音楽を聴きながらリズムよくジャグリングをするわけですから拍子は取りやすいに越したことはありません。
5.曲の盛り上がりがわかりやすいと、その部分に合わせて難易度の高い技をもってくるなどルーチンにメリハリをつけやすくなります。
6.そして、曲選び、曲の分析、練習と、本番に至るまでに何度となく聴くことになる音楽ですから、好きだと思える曲を選びましょう。(最後の項目が実は一番重要かも...)
曲の探し方
曲の探し方ですが、僕がよくやる方法は以下の4つです。
例えばYoutubeの検索窓に「曲 ○○(曲の雰囲気)」と入力して検索すると、そこそこヒットします。誰かがご丁寧にプレイリストを作ってくれている場合もあります。もともと好きな曲から関連リンクをたどって似た雰囲気の曲を探していくやり方もあります。求める曲の音楽のジャンルがわかっているなら話は早いかもしれません。レンタルCD屋に行ってそのジャンルの一画を片端から試聴していきましょう。好きな映画やドラマがあれば、その作品のサントラ(サウンドトラック)を借りるのも一つの手です。“映像を邪魔せずに引き立てるために作られた音楽”なので、ルーチン用の曲としてはけっこう相性が良かったりします。
曲探しに煮詰まったら、街をぶらぶらするのもいいでしょう。気まぐれに服屋に入ってみる。素敵な喫茶店でお茶してみる。そんなとき店内にかかっている曲に、ふと耳を傾けてみてください。ルーチン曲との運命の出会いが待っているかもしれません。店員さんに曲名を聞くのも手ですが、現代には「Shazam」を筆頭に便利な音楽同定アプリがあります。(Shazamでもわからないときは素直に店員さんに聞きましょう)
そうは言っても、
実際のところどんな曲が使われてるか
知らないとイメージわかねーよ
というかた、僕が過去にルーチンに使った曲(20曲以上)をリストにしたのでご参照ください。
次は「曲を分析しよう」
運命の曲を見つけたら、次はその曲を分析します。
次回はこの続き、「曲を分析しよう」について書いていきます。
ではまた!
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