こんにちは、ゴ~チョです。
今回は、ジャグラーが使うと意味が変わる言葉20選をお送りします。
ジャグリング同音異義語20語
ウッディ
ディズニーピクサー製作映画に出てくるいかしたカウボーイ人形のことではありません。
「ウッディシガーボックス」という木製のシガーボックスを略してこう呼びます。
例文)「――は外で使ってるとすぐ壊れるよね」
甲斐性
物事をやり遂げようとする気力、根性。また、働きがあって頼もしい気性。多く、経済的な生活能力をいう。
(引用)デジタル大辞泉より
転じてジャグラーは、
「フォームや軌道が多少崩れても道具を落とさずにジャグリングを続ける能力」
という意味で使うことが多いです。
例文)「あの人はフォーム汚いけど――あるから技が続くんだな」
クラブ
盛り場のことでも、会員制の団体のことでもありません。
既に過去の投稿でもたびたび出てきているボウリングのピン型の道具を指します。
例文)「――で遊び倒したせいで腱鞘炎になりました」
五臓六腑
静岡県立大学のジャグリングサークルの名称です。
なぜこのような名称になったのかは、いずれ本腰を入れて調べようと思います。
例文)「彼女は――出身のジャグラーです」
コンタクト
コンタクトレンズではなくコンタクトジャグリングを指します。
ただしジャグラーもコンタクトレンズは「コンタクト」と略しますので、
今どちらを指して言っているのかは文脈による判断が必要です。
例文)「君は――するときは眼鏡よりコンタクトのほうが雰囲気出るよ」
シャワー
トスジャグリングの技名です。道具がすべて一方向に流れるいわゆる「お手玉」の軌道を描きます。
例文)「炎天下で――しすぎて汗だくだからシャワー浴びよう」
スタッフ
狩野英孝が呼びつけるやつではありません。
彼が呼びつけているのは"staff"であり、ジャグラーが言う「スタッフ」は"stuff"です。
直訳すると「物質」とか「材料」の意味ですが、スイングジャグリングで使う長い棒のことを「スタッフ」と呼びます。
↑勘違いで誤った情報を載せておりました。英孝氏が呼びつけているのもジャグラーが使う道具も綴りは同じ"staff"です。"staff"には「職員」の意味の他に「(武器として使う)棒、杖」という意味を持つ同音異義語があります。(2016-01-28追記)
例文)「――が大きすぎて僕には扱いきれない」
テイクアウト
他の人がジャグリングしている最中の道具を掠めとったり、自分が持っている道具とすり替えたりする技を指します。また、シガーボックスの「中抜き」という技は英語圏では"take out" と呼ばれています。さらに最近気づいたのですが、日本でバークスバラージと呼ばれているボール技のうち、手を外側に大きく回すほうを海外では"take out"と呼んでいるようです。
例文)「俺の華麗な――で観客席のあの娘をテイクアウトしてやるぜ」
デビル
「デビルスティック」という道具の略称です。
「デビステ」と略す人もいますが少なくとも僕の知り合いの間では「デビル」が主流になっています。
例文)「――を握ってあざとく微笑む小悪魔な彼女」
ドーナツ
ジャグラーの言う「ドーナツ」は時に食べられません。
京都大学の団体「京都大道芸倶楽部ジャグリングドーナツ」の略称です。
例文)「――の人が差し入れにサーターアンダーギー持ってきてくれたよ」
パッシング
自動車の前照灯を使って行うドライバー同士のコミュニケーションのことではありません。
複数人がジャグリングを続けながらお互いの道具を投げて交換し合う技を指します。
例文)「ジャグラーの友達がいないから――の練習ができません」
ビーン
イギリスのコメディ番組の主人公のことではありません。
「ビーンバッグ」というジャグリング専用ボールの略称です。
バードシードという穀物を殺菌乾燥させて布製の袋に詰めて縫い合わせた作りになっています。
穀物ではなくマイクロビーズを詰めたものもあるようです。
例)「――は濡れたまま放置しておくと虫がわくから気をつけな」
フラッシュ
ジャグリング中に扱っている道具をすべて空中に投げ上げて両手が空になる状態を作る技を指します。
片足を軸にして回転する「ピルエット」という技とともに用いられることが多いです。
⇒最近知ったのですがマジック業界で「見せてはいけないものが見えてしまうこと」も「フラッシュ」と呼ぶらしいですね。
例文)「――中に限らず、技をしているジャグラーのフラッシュ撮影はお控えください」
フラワー
「フラワースティック」という道具の略称です。
見た目はデビルスティックに似ていますが、中央にくびれはなく両端に房が付いているのが特徴です。
デビルスティックの使い手とフラワースティックの使い手を総称して「スティッカー」と呼んだりします。
例文)「――とデビルは似て非なるものである」
ポイ
金魚すくいで使用される、持ち手のついた輪に和紙を貼った道具のことではありません(むしろこちらの方がマニアック?)。
スイングジャグリングで利用される、紐の先に重りのついた道具のことを指します。
例文)「ポイ捨て禁止の看板の前で――を回してみたいよね」
マルチ
詐欺の手口ではありません。「マルチプレックス」という一つの手で複数の道具を同時に投げ上げる技の略称です。
例文)「わたし今――の練習中なんですよー」
ラップ
ディアボロの用語で、主に「ラップする」という動詞の形で使われます。
コマの軸に紐を一回転以上巻きつけることを指しています。
ジャグラーに「ラップして」と言われても、
リズミカルに韻を踏んだり、食品包装用フィルムでくるんだりしないように気をつけましょう。
例文)「――せずに紐を張ったらそりゃあディアボロも吹っ飛ぶよ」
リング
世間一般では宝飾品の一種を指しますが、ジャグラー界隈ではプラスチック製で直径25~40cmほどの平たい環状の道具を指します。
例文)「彼氏に指輪ねだったら――渡されたからひっぱたいてやった」
ロシアン
日常会話で「ロシアン」と聞いたら「ロシアンルーレット」くらいしか連想されないのではないかと思います。
「ロシアンボール」という球状のプラスチックの殻に砂や食塩あるいは液体を入れて重量を調整したボールの略称です。「ロシアン」と付いてるけど開発者はウクライナ人のかたというややこしさ。
ジャグリング用のボールは前述のビーンとこのロシアンの2種類に大別され、ジャグラーによって好みが分かれています。
例文)「君は――派?それともビーン派?(圧迫)」
モアイ
神戸メリケンパークを練習の拠点とする団体「神戸ジャグリング団体moai」あるいはその団体が主催する練習会を指します。
ジャグラーに「モアイ行ったことある?」と聞かれた場合、
イースター島にある先住民が建てた石像を生で見たことがあるかどうかは問うていないのであしからず。
ちなみに名前の由来はパーク内のモニュメント「神戸海援隊の碑」がモアイ像そっくりだから、だそうです。
例文)「冬の――後のラーメンは格別」
ジャグラーとの会話中に違和感を覚えたら
このように主な20語をご紹介しましたが、おそらくまだまだあると思います。
「去る者は日々に疎し」といいますが、ジャグラーもその例にもれず、
自分が初心者だったころを忘れて容赦なくジャグリング用語を会話に盛り込むことがあります。
会話の中で何かしらの違和感なり意思疎通の齟齬を感じたら、遠慮せずに意味を尋ねてみてください。
ではまた!