どうも、ゴ~チョです。
今回はこちらの漫画を紹介したいと思います。
草岡いり『パッシングがしたい!』
2018年のコミックマーケットにて、「ジャグリングをするデフォルメキャラのアクリルキーホルダー」とともに出品された漫画冊子です。
◎貴サークル「じゃぐぱれっと」は、日曜日 西地区“め”ブロック-20a に配置されました。
— いり (@chintara10) June 8, 2018
長いこと放置してましたが告知させてください!すいません!
夏コミでスペースを頂けました。
ジャグリングの漫画とデフォルメキャラのアクリルキーホルダーを作ろうと思います。 pic.twitter.com/v2dq10lgDq
実はなんと、先日開催したジャグリングマーケットにも出店してくださっていました。
いりさんは以前からTwitter上で「ジャグリングをするデフォルメキャラ」の静止画やGIFアニメーション作品を公開していて、ジャグラーからの注目を集めていました。
コミケ出店と聞き、ダメもとで「ジャグリングマーケットにも出店しませんか?」とお声かけしたところ、ありがたいことに快くOKのお返事をいただきました!お陰様でジャグマのほうにもいりさんの作品目当ての方が沢山いらっしゃって、会場は大変盛り上がりました。
明日ジャグマに出店します
— いり (@chintara10) August 31, 2018
よろしくお願いします!#ジャグマ#ジャグリングマーケット pic.twitter.com/tp3nkwXlPH
経験に根差したリアリティある世界観
前がき後がきを除くと本編10ページの短編です。
あまりあらすじを書くとネタバレになってしまうのでごく簡単にいうと、
高校ジャグリング部の女の子3人(女の子ばかりのジャグリング部が実在するのかどうかは一旦脇に置きます)のとある日常を描いた作品です。
同人冊子と侮るなかれ。キャラのデフォルメバランスが安定していて背景もスッキリしており、クセのないコマ割りでとても読みやすい作りになっています。そして何より
「ジャグリングを知っている人」の画です。
本ブログで紹介したどの作家と比べても、道具のプロポーションやサイズバランス、軌道やフォームの理解度が違います。それもそのはず。だって作者のいりさんご自身がジャグリングを嗜むのですから。
日本のジャグリングクラスタの空気感も非常によく表現されています(もちろん、日常系漫画テイストに多少のデフォルメは施されています)。作中に描かれるジャグリング部の活動スタイルや、タイトルにもなっている「パッシングがしたい」という願望はまさにジャグラーにとって「あるある」ともいうべきリアリティ。素朴な現実感に溢れています。
冬コミにも申込されているそうなので、こちらの作品が気になる方はもしかしたら冬コミに行けば入手できるかもしれません。
冬コミも申し込みました
— いり (@chintara10) August 20, 2018
受かったらまた本やらグッズやら作ります! pic.twitter.com/AcPk1zCzm5
彼女たちの日常がもっと見たい!
高校時代にバスケットボールに出会った井上雄彦さんが、漫画『SLAM DUNK』を描いたように、あるいは中学・高校で吹奏楽部だった神海英雄さんが、漫画『SOUL CATCHER(S)』を描いたように...
SOUL CATCHER(S) 1 (ジャンプコミックスDIGITAL)
- 作者: 神海英雄
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2013/12/04
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作者自身が夢中になったものを題材に漫画を描くとき、そこには迫真性や切実さが生じるように思います。
続編がいつ出るか、そもそも続編が出るのかどうかは作者であるいりさん次第ですが、僕は彼女たちの日常をもっと見てみたいなと思いました。
ではまた!