日々是ジャグリング

ジャグリングを通じて感じたこと考えたことを綴っていきます。

突然ですが通販始めました―ゴ~チョの密かな野望第2弾(え、第1弾は?)

どうも、ゴ~チョです。突然ですが、通販始めました。

minne.com

ハンドメイドマーケットminne(ミンネ)というサイトにて『inuike.』名義でストラップを販売しています。ジャグリング道具のクラブをモチーフにしたストラップです。今後、他のジャグリング道具のモデルも作成、販売していく予定です。

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というわけで(どういうわけだ)、今回は僕が通販を始めた理由について書いていきます。

なぜ通販を始めたのか

理由その1:自分が欲しかった(ジャグラー内需要)

ジャグリングを始めたときから常々思っていたことなのですが、ジャグリング関連のグッズ(道具は除く)って極端に少ないです。最近はちょくちょく見かけるようになった方で、大道芸人さんがファンのためのノベルティとして缶バッジやシールを配ったり、特製タオルやLINEスタンプを作ったりしていますし、アマチュアの中でも絵の好きなジャグラーが有志でTシャツやスマホケースを作ったりしています。でも、まだまだ少ない。
ところで、なぜグッズが欲しいかというと

 

趣味って、さりげなく周囲に主張したくないですか?

 

普段身につける小物類とは、「自分はこのクラスタの人間です。」という無言のアピールができるものだと思っています。それが会話のきっかけにもなるかもしれないし、ひょんなことから“仲間”を見つけられるかもしれません。僕が中学生・高校生だったとき、バスケ部やバレー部の女の子らが揃って競技用ボールを模したマスコットをフェルトで作って鞄につけていたことを思い出します。元吹奏楽部の子が、自分の担当楽器がミニチュアのキーホルダーになっているのを見つけて目を輝かせているのを見たことがあります。

ジャグリングのグッズも、絶対需要あるって。

そう思ったのが、ひとつ。

理由その2:ジャグリングに興味をもつ入口を作りたい(ジャグラー外需要)

上に書いたのが、すでにジャグリングというジャンルの「内側」にいる人における需要です。これは僕自身の実感でもあります。
上記に加えて狙っているのが、まだジャグリングの「外側」にいる人からの需要です。


ジャグリングの道具は、パフォーマンスのためのものであり専門道具でもあるので、ちょっと特殊な形をしていたり派手な色や模様がついてたりします。これって、モチーフとして実はけっこう魅力的なのではないかと思うんです。

ジャグリングについて知らない人がジャグリング道具モチーフの小物を見て「これ何?」となる。まずはその形や柄に興味を持ってもらう。そこから、実はジャグリングというものがあって、この小物はそのジャグリングの道具がモチーフになっていると知ったら...ジャグリング自体にもちょっとは興味を持ってもらえるんじゃないでしょうか。そこまでうまく事が運ばなかったとしても、このモチーフは好きという人が一定数現れたとしたら、それはそれで今までいなかった新しい層として面白いと思います。


出所は忘れてしまったんですが、昔ネットで見た文章で

あるジャンルのものが流行るかどうかは、女の子が「カワイイ」と思えるウェアがあるかどうかだ。ウェアがかわいいと女の子が集まる。女の子が集まると、男は勝手に寄ってくる。

というものがあって、なるほどなと思ったことがあります。ウェアに限らず、グッズ全般をとってみてもそうだと思います。ジャグリングでも同じことができないでしょうか。「ジャグリングをそんなチャラいものにしたくない!」とお考えの方も中にはいるかもしれません。しかし、どんなジャンルにせよ上には上がいて、ストイックに上り詰めてる人もいるわけで、ジャンル全体がチャラいわけでは決してないでしょう。要は“ミーハー”がとっつきやすい箇所を作ってあげることで界隈の裾野が広がるのではないかと考えています。色々な人がジャグリングに興味をもつ入口を僕は作りたい。

「入口を作りたい」という願望はこのブログを始めるにあたっての動機でもあります(ブログが野望第1弾、通販ショップが”野望第2弾”というわけです)

 

ジャグラー人口もとい“ジャグリング関与人口”を増やしてどうしたいのか。

 

ジャグリング関与人口の増加でジャグリングへの接触機会が増えることで、非ジャグラーからの理解を得やすくしたい。そして未来の後輩ジャグラーたちが過ごしやすい環境を作りたい。ひいてはジャグリング界に少しでも恩返しがしたい。という壮大な野望が、実はあったりします。マイナーというだけで小バカにする、マジョリティな趣味を持つ人たちのハナをあかしたいという屈折した思いもありますが。

これが、もうひとつ。

ということで、通販始めました

今回は自分語り多めになってしまいました。けれども、「自分の好きなものや目標は周囲に宣言しておいたほうが色々とうまく回る」とも聞くので、思い切って書きます。いずれはショップなりカフェなり持てたらいいなぁ。

minne.com

通販ショップ『inuike.』よろしくお願いします。覗くだけでも覗いてみてください。新商品が出たらこのブログでも紹介していこうと思います。

ではまた!

 

IJAでガットーと競った男―ジャグリングが登場する作品の紹介(11)映画『ブリジット・ジョーンズの日記:ダメな私の最後のモテ期』

どうも、ゴ~チョです。学生時代に『逆転裁判』というゲームソフトをなぜかシリーズ3作目から購入してハマり、3⇒1⇒2の順でプレイしたことがあります。

 今回紹介する作品も、1作目2作目をすっ飛ばしてシリーズ3作目となる映画です。

映画『ブリジット・ジョーンズの日記:ダメな私の最後のモテ期』 

だいたいのあらすじ

ブリジット・ジョーンズの日記』シリーズの3作目です。
以下、映画の日本語サイトからあらすじを引用。

TVプロデューサーとして成功したブリジットは、今43歳。彼女が愛した男はといえば、ダニエルは事故で亡くなり(?)、弁護士マークは別の女性と結婚をしていた。そんなブリジットにハンサムでリッチ、性格もナイスなIT系実業家ジャックとのドラマティックな出会いが訪れる。いつもの天然っぷりから彼と急接近する一方で、マークとも再会を果たすブリジット。またしても2人の男性に揺れ動くことに…。2人のイケメン男性どちらを選ぶのか?そして今度こそめでたく結婚できるのか!?

原題は『Bridget Jones's Baby』でストレートに主題を衝いてますね。ブリジット四十にして妊娠。元彼のマークか、新キャラのジャックか、困ったことに父親がわからない。というか父親にしたいのはどっちだ。ありがたいことに父親候補はどちらも協力的。悩んでる間にお腹は大きくなり...みたいな話です。

同僚と卵子凍結の話とか、ゲイの友達が赤ん坊を養子縁組する話とか、代理母と一緒に出生前研修を受けるゲイカップル(に間違われるマークとジャック)とか近年話題のテーマがさらっと散りばめられていて面白いですね。

堅物風の文系vs自由人風の理系

英国王のスピーチ』で主演だったコリン・ファースが演じるのは元彼マーク。しかめっ面のよく似合う弁護士。いわば文系エリートです。対する新キャラのジャックはIT系実業家。独自開発のアルゴリズムでカップルのマッチングを行うシステムを運用しています。いわば理系の成功者

日本だとキャラ付けするとき「理系は真面目で頑固、文系はチャラくて柔軟」みたいな方向が多いように思いますが、この映画では文系のマークが堅物風で頑固、理系のジャックがややチャラくて柔軟。まったく真逆のキャラ付けなのが興味深いです。文系理系の話ではなく、単に「イギリス人とアメリカ人の性格の対比」だったのかもしれませんが。

2in1ハンドしつつ笑顔で手を振るジャック

IT系実業家のジャックを演じるのはパトリック・デンプシー。『近距離恋愛』や『魔法にかけられて』に出演。『トランスフォーマー:ダークサイド・ムーン』にも出演しているので、SFロボ好きの方はそちらもどうぞ。

彼の何がすごいって、作中、2in1ハンド(片手で2個ジャグリング)でブリジットの親戚の子どもを相手しながら、少し離れたところに座るブリジットに笑顔で手を振るというシーンをしれっとやってのけること。あえて差し替えや合成などする意味のない何気ないシーン、当然、本人が投げてます。これは相当の手練れだぞ...

ジュニアでガットーと競ったことも

それもそのはず、パトリック・デンプシーは少年時代ジャグリングに熱中していたらしく、1981年のIJAチャンピオンシップジュニア部門にて、若き日のアンソニー・ガットー(3歳で3個、4歳で4個、5歳で5個のボールをジャグリングできちゃうジャグリングの寵児)と同じステージに立っています。

IJA - 1981 Championships

結果は、ガットーに次いで2位。そりゃあ2in1なんて笑顔でやってのけますわ。ちなみに当時のデンプシーの年齢は15歳。ガットーは8歳。デンプシーもすごいが、ガットーすごすぎる...
実は彼、ずいぶん昔(1984年)に日本のCMにも出演されていたようで、そこでもジャグリングを披露していました(下のリンク先動画の3:37辺り)。

youtu.be

「子育て篇」はあるのか

邦題には「最後の」とありますが、この作品で一応シリーズ完結なのでしょうか(映画のラストで次作につながる伏線?っぽいのがあったような...)。前作、前々作を観ていたほうがより登場人物に感情移入できたり、小ネタも拾いやすかったりするのでしょうが、いきなりこの作品から観てもそれなりに楽しめました(そもそもの目当てがジャグリングだからな...)。この作品でジャグリングを披露したパトリック・デンプシーは、どうやら映画近距離恋愛(英題:Made of Honor)でもお皿をカスケードしているようです。


Made of Honor - Plate Juggling

彼の出演作を追いかけていたら、もしかして『ジャグ作』コーナーは安泰なのでは?と、ずぼらな考えが頭をよぎったりしました。

ではまた!

 

 

技術点1位だけでは勝てない?―シガーボックス大会2017感想

どうも、ゴ~チョです。

5月27日(土)に、大阪市港区の港区民センターにてシガーボックス大会が開催されました。以前の記事で「観に行きます」とぼやかしましたが、実は僕はギャラリーとしてではなく審査員の一人として観てました。

juggling-gohcho.hateblo.jp

 

シガーボックス大会とは

「シガーボックスジャグリングの技術発展に寄与するために」と2012年から始まった、個人主催の大会です。主催者の活動拠点の関係上、例年大阪での開催となっています。とはいえ、東は関東、西は九州・沖縄まで全国各地から腕に覚えのある者が集まる大会です。部門は「男子ジュニア」「女子ジュニア」「男子総合」「女子総合」の4部門です。ジャグリング歴3年を区切りとして、ジュニアと総合に分かれています。今年の総エントリー者数は23名(うち棄権が1名)でした。

全体の感想

女子のレベルがすごく上がった

今回に関して言えば、男女の部門分けを取り払っても競技として成立したのではないかというくらいに女子部門がハイレベルでした。もともと競技人口の少ないところから、着々とレベルが上がってきています。そしてこれは偏見かもしれませんが、身のこなしや音楽の表現力は全体的に女子の方が優れている傾向があるなという印象です(個人的には女子総合部門の間所さんが、歌詞に「神社」というフレーズが出てくるタイミングでシガーボックスを鳥居に見立てて組んでいたところが好きです)。火力で追いつかれたらもうじきに食われるよ男子。心せよ。

「この人といえばこの技」というものを持ってる人は強い

今年で男子総合2連覇達成のクロ助さん(なんと社会人!)は前回前々回から積み重ねてきた自分のキャラクターを存分に活かしたストーリー性のあるルーティンでした(さすがにルーティン途中で喋っちゃうのは反則ではとも思いましたが、ルールに「喋るな」とは書いてなかったはずですし、面白かったのでセーフ)。審査員からの評価云々よりも(もちろんご本人はそれも気にしつつだとは思いますが)まず観客をどれだけ楽しませられるかでルーティンを組んでいる姿勢が窺えて好感度が高いです。

  • 男子総合1位のクロ助さんクロスアーム系
  • 2位のばやしさん肘ストール系
  • 男子ジュニア1位のえちぜんくんスピニングシガー
  • 2位のまえっち2くん一夜城(技名です)

といったように、「この人といえばこの技」というものを印象付けられた人は強いな、と思いました。クロ助さんなんてもう、ステージネームからして何の技する人かを雄弁に物語っているんですからそりゃ強いですよね。

演出点が3割を占めることについて

今回のシガーボックス大会は(前回もそうだったかな?)全体の評価点に対して「演出点」が3割を占めていました。演出点は、衣装や選曲、技の構成に観客を魅了する創意工夫がみられるか、を評価する項目です。3割というのはなかなか大きなウェイトです。今回で言えば、技の難易度を評価する「技術点」と同じ割合でした。極端な話をすれば、技術点で多少劣っていても、演出点次第で逆転も可能ということです。演出点の割合については賛否両論あったりするのですが、一応、審査項目や配点は事前に主催側から公表されていましたし、エントリー者はその審査方法を承知の上で競い合うということになります。

それなのに、演出を凝らないのは本当にもったいない。

個人的見解ですが「演出点」というのはいわば「練習時間以外にどれだけそのルーティンの完成に対して時間をかけたか」を見るものだと思っています。「曲選びや曲の編集、衣装選び、ましてや小道具づくりなど、そんなものに時間をかけているくらいなら練習した方が良い」という意見もあるかと思います。でも、同じ最高級黒毛和牛でも、100均のエプロンをつけた猫背の人から紙皿にのせて供されるのと、ギャルソン風の身なりで姿勢のいい人から高そうなお皿で供されるのとでは、味まで変わってきそうですよね?

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得点のつけ方と審査結果について

今回の大会の得点のつけ方は、簡単に書くと以下のとおりです。

  1. 審査員6名分の評価点のうち、最大得点と最少得点を除外する。
  2. 除外後の4名分の得点を合計し、そこから減点分を引いたものを最終得点とする。

上記のような「最大最小除外」方式の場合、特定の審査員が特定の選手に対して不自然に極端な点数をつける、いわゆる「えこひいき」は防ぐことができます。しかし、評価のレンジが広い場合(今回で言えば理論上は0~30)、全体的に高止まりで評価する審査員や、全体的に厳しめの点数をつける審査員の得点が全く反映されないという事態が起こりえます。今回はその現象が女子ジュニア、女子総合部門で顕著でした。

ちなみに、「偏差値」方式を採用したら

では、例えば「最大最小除外」方式ではなく「偏差値」方式だったらどうなっていたのでしょうか。
偏差値をとることで、審査員特有の点数の偏りを馴らすことができます。主催側から公開されている審査結果のデータがあります。

シガーボックス大会2017審査結果.pdf

それをもとに、以下の方法で得点を再計算してみました。

  1. 審査員×部門ごとに、各審査員がつけた合計点の平均値、標準偏差を算出。
  2. 各選手の得点から偏差値を算出。
  3. 審査員6名分の偏差値を合計し、そこから減点分を引いたものを最終得点とする。

本当は全部門通じての審査員の平均値、標準偏差をとった方がいいのですが、審査員A~Fは部門ごとにシャッフルされていてどれが同一人物かわからないため、審査員×部門ごとに平均値、標準偏差をとりました。以下のリンクから「偏差値」方式の計算結果を閲覧できます(リンク先2シート目です)

シガーボックス大会2017審査結果.xlsx - Google ドライブ

結果は、男子総合部門の5位~10位および女子ジュニア部門において公式順位との差異が生じたが、他は変化なし。でした。

今回に関して言えば、意外と揺るぎない審査結果だったということでしょうか。
女子ジュニア・総合についてはサンプルサイズn=2の偏差値なので、それはそれで問題あるのでは?という値になってしまっています。全部門通じての各審査員の平均値、標準偏差をとって偏差値を計算したらどうなるのか、気になるところです。

各選手の項目内訳

「実は1位の人に部分点では勝ってた人いるんじゃないの?」

ということで、計算してみました。下記のリンク先1シート目です。

シガーボックス大会2017審査結果.xlsx - Google ドライブ

表の右側「純粋合計」の欄に、「技術」「新奇」「操作」「演出」各項目の審査員6名分(最大最小の除外なし)の合計点を記入しています。

男子ジュニア部門は上位3名にきれいに各項目1位が分散されていて面白いですね。スピニングシガーで注目を集めたえちぜんくんですが、実は最も評価されているのは演出点。ミスによる減点が少なかったこともありますが、技の新奇性もさることながら、その見せ方がよかったといえます。女子ジュニア、女子総合部門も、必ずしも1位の選手が全項目で優っているというわけではないようです。男子総合部門で興味深いのは、今回惜しくも入賞を逃した松野 聖也さん技術点においてトップであるということです。難易度を上げた分、ミスによる減点が痛手となりました。しかし、松野さんのミスがゼロだったとしても1位のクロ助さんとの得点差は28点。つ、強い...

今回の結果を受けて次へ

今回の記事にのせたリンク先の得点表は、ダウンロードしてエクセルで開けば他にも色々いじってデータを見ることも可能です。選手の皆さんには、自分の強みや弱みを分析して今後に活かしてもらえたらと思います(皆さん優秀なので既に分析・対策済みかも...)。それから、統計に強い方、「これじゃ計算方法まちがってるよ」等のご指摘あればおっしゃってください。

あと、大会の動画をアップロードしてる皆さん、まとめて検索しやすいように共通のキーワード決めておいてほしいなと思いました(「箱大会」とか「シガーボックス大会」とかタイトルバラバラで探すのに困る...)

ではまた!

 

『バズルジャグル』をバズらせよう―ジャグリングが登場する作品の紹介(10)神海英雄『バズルジャグル』

どうも、ゴ~チョです。

今回で2桁突入10本目となる『ジャグ作』コーナーですが、10本目にして正統派ジャグリング漫画の登場です。
2017年5月26日発売の『ジャンプGIGA』に掲載された読切作品で、まだ単行本化はされていませんが、ここで紹介します。

神海英雄『バズルジャグル』

 

吹奏楽漫画で有名な神海先生の読み切り作品

巻頭カラー50Pのジャグリング漫画を描いたのは、『SOUL CATCHER(S)』で異色の吹奏楽漫画を描いていた神海英雄先生です。読み切り掲載に乗じて3巻までKindle版が期間限定無料で読めます。

SOUL CATCHER(S) 1 (ジャンプコミックス)

SOUL CATCHER(S) 1 (ジャンプコミックス)

 

 

今回紹介する『バズルジャグル』にも『SOUL CATCHER(S)』の音羽 悟偉(おとわ さとい)というキャラクターがカメオ出演しています。ソルキャのファンの方はそういった意味でも要チェックです。

 

題名の読み間違えられ率が高いようですが、ネット上のコンテンツが爆発的に閲覧数を上げることを指す「Buzzる(ばずる)」とジャグリングの動詞形「juggle(じゃぐる)」を組み合わせて『バズルジャグル』になったものと思われます。

Buzzる+juggle=バズルジャグル

甲冑パーカーと天パが特徴的な主人公

主人公は16歳の高校生。動画投稿サイトにジャグリングの動画を投稿して「いいね」をねらうYoutuber的なことをしています。名前は「佐端ダイキ」。彼の得意とする道具のディアボロから「diabolo(スペイン語で"悪魔")⇒悪魔サタン⇒さたん」という連想からついた名前と思われます。活動の主体が大道芸ではなくネット動画というところがいかにも今っぽい。彼がなぜネット動画にこだわるのかは物語の終盤で明らかになるのですが、ネットにジャグリング動画を投稿して承認欲求を充足する様は現代アマチュアジャグラーの写し鏡のようですね。

 

さてこの主人公、ジャンプGIGA前号の掲載予告にてその天然パーマ風の髪型に注目が集まっていたようですが、いざ掲載されてみると髪型の印象は彼の服装のインパクトにかき消された模様。

細かいディテールは異なるものの、こんな甲冑パーカーを着てました。
主人公の尊敬するジャグラーアーサー」と彼の得意技「エクスカリバー・ジェノサイド(神海先生が作ったのではなく実際にある技名です)」から騎士を連想してこの服装になったのでしょう。衣装のようにも見えるちょっと奇抜な私服を好むあたりもジャグラーっぽいといえばジャグラーっぽい。

ジャグラーの監修つき?リアルな技の描写

ジャグリングの描写がとても丁寧です。漫画的な演出(主人公がすごい跳躍、等)はあるものの、基本的にはフォームが変だとか道具の状態がおかしいといった不自然な画はありませんでした。「コンバット」の説明がさらっと入ったり、またその素材の活かし方もよく取材されているなと感じました。日本ディアボロ協会理事もお墨付きのようです。

 

これは流石に誰かジャグラーの監修を受けているのでは?と思ったら実際、取材を受けたジャグラーさんがいたようですね。

対決の構図の作り方と勝因の可視化が見事

初めに「ジャンプ(正確にはジャンプGIGAでしたが)でジャグリング漫画が載る」と聞いたときは、「ジャグリングはどういったテイストで描かれるんだろう」と思っていました。ギャグ漫画はともかくとして、少年漫画、特にジャンプ漫画に欠かせないバトルの描写をジャグリングという題材でどう表現するのか、少し不安でした。というのも、最近では競技会など他人と競う場面も増えたもののジャグリングは基本的には「バトル」とは縁遠いもの。競技会にしても、競技者同士は直接ぶつかり合わないし、優劣が決するのは審査員の採点後なので一進一退のようなシーソーゲームは見せられません(そう考えると料理バトル漫画ってすごいですね)

その点において、『バズルジャグル』では対決の構図の作り方が巧かったと思います。

  • 同じ場所・同じ時間に同じギャラリーを背負ってジャグリングをする。
  • 相手への妨害行為も可能(パフォーマンスに「コンバット」要素を追加)。
  • 「いいねの数」という、定量かつリアルタイムに変動する指標を使った勝負。

これらによってジャグリング対決にダイナミックな動きと臨場感が加わりました。
そして、主人公の勝因「パフォーマーとしての心意気(技術的にも優ってはいましたが)。気持ちの違いによって勝利という持っていきかた自体はよくあるやり方で、スッキリまとめた感はあります。見どころはその勝因のビジュアル化です。

 

「観客」という得体のしれないひと固まりを相手にするのではなく、観てくれる一人一人の気持ちと向き合うこと。

 

そのイメージを見開き2ページを使って大胆に描写しています。淡々とセリフだけで解説されるよりも、主人公の勝利に説得力をもたせていました。心理的イメージを多彩に描き出す表現手法は前作『SOUL CATCHER(S)』で培ったものなのかなと思います。

トッププレイヤーのノリの速さよ

 

 

こう見えて(どう見えているんだ?)、彼はディアボロ(主人公と同じ道具)では日本でも指折り、世界でも注目を集めるトッププレイヤーです。バズルジャグル掲載直後くらいのタイミングで、さっそくオマージュ動画を投稿しています。ジャグリング界は基本的にフットワーク軽めの人が多いですが、それでもこの反応の速さは『バズルジャグル』の反響の大きさを物語っているのではないでしょうか。

バズルジャグルをバズらせよう!

少年ジャンプに連載経験のある漫画家さんが、読み切りとはいえジャグリングを題材に作品を描いてくれたという事実は、ジャグリング界にとってかなり大きいと思います。読み切りでも話題が大きければ連載の話が持ち上がるかもしれません。

今こそジャグラーの組織票を総動員してジャグリング漫画の連載を応援しましょう!

ではまた!

 

陽気なGODが地球を回す(ジャグリング的な意味で)―IaKOT第4回公演感想

どうも、ゴ~チョです。

さる5月21日(日)、名古屋にてIaKOT第4回公演を観てきたので感想を書きます。
「シアターパフォーマンスラボ」という、住宅街に突然現れる小屋にて18:30開演。約90分の上演でした。

www46.atwiki.jp

全体の構成、演出について

神様と辿るジャグリングの歴史?

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人類とジャグリングとの歴史を神様の視点から辿っていくという演出。
基本的にはオムニバス構成で各人がルーチンを披露していくスタイルでした。それを合間のナレーションと「神様」によってつなぎ合わせ、一貫した世界観を作っています。淡々としたナレーションで史実にしれっとジョークを織り交ぜながら、中世、江戸、明治、昭和、平成とその時代をイメージしたルーチンが披露されていきます。連続してルーチンを見せるオムニバス形式は、ともすれば疲れてしまいがちなのですが、どこか脱力ぎみのナレーションと合間の小ネタによってメリハリがつき、約90分間最後まで楽しめました。

素直な拍手が生まれた『ギリギリチャレンジ』

演目同士を緩やかにつなぐストーリーと、もう一つ特徴的な演出だったのが、「明治」と「昭和」の間に挟まれた『みにげえむ』もとい『第441回ジャグリングギリギリマスター(架空の数値にはジャグラブルな値を入れたくなるジャグラーの性よ...)です。

これは、下記の3種目をそれぞれ演者が挑戦し、任意に客上げされた観客にその「ギリギリ」を予想してもらう(当たったら景品つき)という企画でした。

  1. ギリギリ高さピルエット:3ボール3upピルエットのトスの低さのギリギリ。
  2. ギリギリリングわんこそば:一定時間内に首に掛けることができるリングの枚数のギリギリ。
  3. ギリギリシガーピルエット:シガーボックスの最大面を重ねた状態(僕は勝手に『アコーディオン』と呼んでいます)からのピルエットで保持できる個数のギリギリ。

以前の記事で、「不確定要素が連続公演のリピーターを生む」といったようなことは書きました。

 

juggling-gohcho.hateblo.jp

 

しかしこの『第441回ジャグリングギリギリマスター』は、ただでさえ不確定要素たるジャグリング公演に、さらに不確定要素を持ち込むという、勇断とも暴挙ともとれる企画です(これ演者は楽しいけど進行役のMCが大変なやつや......)

 

蓋を開ければこの企画は勇断の方、むしろ英断でした。
実はルーチンだと、安定を狙うがゆえに能力の限界ギリギリの技は入れずにその一歩二歩手前で抑えるのが普通です。つまり言い方は悪いですが演者の実力の80%程度しか見られません。一方でこの企画は文字通り演者の「ギリギリ」を見せるわけですから、純粋に演者の100%を観て楽しむことができました。心なしか会場の拍手も暗黙の強要からではなく素直だった気がします。

個々の演者について

ほーしんさん(デビルスティック)

オープニングアクト。僕の眼が悪いせいで、彼が頭につけているものが「猫耳」だと気づくのに時間がかかりました(もう少し耳の大きいやつがよかったな)。寝起きの「のび」から始まり、『猫ふんじゃった』に合わせて操られるデビルスティック。客席を熱しすぎず冷ましすぎず、本編と関係ありそうでなさそうな演出で、オープニングアクトとして絶妙な仕事ぶりだったと思います。裸足だったのは猫だったからかな。


ねこふんじゃった | Black Cat Ballad

ティフみんさん(シガーボックス)

中世の、豊穣を祈る儀式としてのシガーボックス。イントロで某狩猟民族が頭を掠めましたが、あくまで農耕民族のイメージです。会場内の扇風機の影響か、やや不安定でしたが難易度の高いストールやスイング系の技を決めていました。裸足だったのは祭事のためかな(フットストールのためでしょう)。


姫神 神々の詩(海流バージョン) kamigaminouta (kairyuba-jon)

釜鳴さん(ボール)

あなたも裸足か。裸足だとピルエットしにくそうな床で、それでもガンガン回ってました。演者の中では最年長(?)ながら、おそらく最も運動量が多い、スカッとするルーチンでした。そして『ギリギリマスター』で魅せた180cm以下の低空ピルエット。2015年の『Puerta』公演で披露した30秒連続ピルエット記録ともあいまって、二つ名がつく日も近いのでは?

宿里さん(傘回し)

ここだけ世界観の完成度が異次元。衣装の和モダンな感じが良い(やっと演者が靴を履きました)。ボールを入れる藤カゴもお洒落。最後に大きく崩れてしまったのが残念でしたが、そこまでの技の安定感は素晴らしかったです。

山田さん(ディアボロ

さりげなく衣装がちゃんと昭和の芸人ぽいのが良いですね。そして抜群の操作性でした。Queenの疾走感ある曲ともあいまって、決め所でバチッと決まったときのカタルシスが尋常じゃない。


Queen - Don't Stop Me Now (Official Video)

やまけんさん(リング)

舞台上でリアルタイムにTwitterを投影していく、まさに平成の申し子のような演出。リングの面の使い方が多様で、立体的なルーチンでした。そして暗闇タイム。円形の道具にあえて直線的に蓄光テープを貼ることにより、暗闇の中で回転がより際立って綺麗に見えました。物理的地理的諸々の制約がかなえば、ジャグリング・ユニット・フラトレスの『プラネタリウムと望遠鏡』再演時にぜひ出演してほしいなと思いました。

松岡さん(惑星)

地球をジャグリングする神様。冒頭では決して落とせず、終盤では確実にかつ自然に落とさなければならない、という地味に難しい役割をさらっとこなす辺り、やはり神様なのでしょう。神様のせいではないのでしょうが、メクリの文字はもう少し高い位置にあったほうが読みやすかったなと思いました。

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竹内さん(MC)

良い意味で、ご自身の緊張が伝わらない落ち着いた語り口で、公演の雰囲気に合った緩やかな進行をしてくれていました。

肩肘張らずに観られる公演

このブログでこれまで紹介したどの公演とも違う雰囲気を持った(これは『名古屋風』と呼んでよいのか)日曜夜の空気にふさわしい良い感じに力の抜けた公演でした。こんなふうに肩肘張らずに観られる公演が、身近でもっと増えたらいいなと思います。なんならもっと短い30分で、平日夜とかに。

ひとつ次回への要望を出すなら、予定所要時間をチラシやHPに書いてほしかった。「オムニバス式でこの演者の数なら90分くらいかな」と、アタリはつけていましたが、帰る時間がざっくりとしか読めないので他県から観に来た組としてはちょっとヒヤヒヤしてたんです。次回と言えば、IaKOTの第5回公演は東京の団体『社会人ナイト』とのコラボだそうで、こちらも期待大です。

ではまた!

 

ちょっと休憩―ブログ名・ハンドル名の由来

お題「ブログ名・ハンドル名の由来」

 どうも、ゴ~チョです。
ちょっとネタ切れしてきたので、今回は自分のことについて書こうと思います。

ブログ名『日々是ジャグリング』の由来

これは僕の生き方に対する願望戒めが混じっています。

 

学生時代はそれこそジャグリング中心の生活で、四六時中といえば言い過ぎですがジャグリングのことばかり考えて過ごしていました。それが就職してみると忙しさにかまけて日に日にジャグリングから遠ざかっていきます。学生の頃とまではいかずとも、日々のうちのちょっとした時間だけでもまたジャグリングのことについて考える時間を持とう、持ちたいという願望が一つ。

 

とはいえプロのジャグラーでもない限り(ときにはプロのジャグラーでさえも)この世の中ジャグリングのことだけ考えて生きていくことはできません。Googleアラート"juggling"をキーワード指定してみてわかったのですが、この単語はむしろ"家事と仕事、仕事と育児、仕事と趣味などの両立"という意味でよく使われています。人それぞれバランスは違っても、皆なにかしら複数の大事なものを同時に成り立たせながら生きています。そういった意味でも日々はジャグリングです。ひとつに偏ってはならない。自分なりのバランスを見つけなければという戒めがもう一つです。

 

ジャグリングそのもののブログというよりも(技紹介サイトや教則ビデオの類はそこそこあるので)、ジャグリングを日常に組み入れてしまった人が楽しめるもの、共感できるもの、「ジャグラー」が普段どんなことを考えているのか、「ジャグラー」という生き物がどのような生態をもつのか、そんなことを書いています。
煎じ詰めれば、自分がジャグリングを始めたころに読みたかった、あってほしかったブログを今作ろうとしています。

ハンドル名『ゴ~チョ』の由来

ハンドル名の『ゴ~チョ』は学生時代にパフォーマンスをするとき使っていたステージネームです。本名をこねくり回して出てきた音の並びを候補として、色々と意味を後付けしていった末に『ゴ~チョ』に落ち着きました。

複数ある由来

ダブルミーニング、トリプルミーニングな言い回しが好きなので、ステージネームにも複数の由来を盛り込みまくっています。

ヤマアラシの別名

「豪猪」と書いて「ごうちょ」と読みます。これは、ヤマアラシの別名です。心理学が好きだったので、心理学用語の「ヤマアラシのジレンマ」から拝借しています。

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ゴールデンチョコレート」の略

一部界隈ではミスタードーナツゴールデンチョコレートを「ゴーチョ」と略すようです。ゴーチョは僕も好きなので、拝借しています。

「ダンディGO氏にちょっとでもあやかりたい」の略

ステージネーム命名当時はシガーボックスをメインに習得しようとしていました。ダンディGO氏は『幸せ家族計画』というTV番組の、お手本の先生を務めていたほどのシガーボックスの腕前です。このブログでも時々お名前をあげさせていただいています。

 

juggling-gohcho.hateblo.jp

 

そのダンディGO氏に少しでもあやかろうという下心も、「ゴ~チョ」には含まれています。

濁音と拗音のアンバランスさとリズムの良さ

が~まるちょば、グーチョコランタン、ジャパリパーク、etc...

濁音(濁点のつく音)と拗音(小さいヤユヨをもつ音)の組み合わせは、力強さを感じつつどこかとぼけた印象があります。濁音と拗音のアンバランスさとリズムの良さから、「ゴ~チョ」という音の並びは結構気に入っています。

"不器用"を意味する「ゴーシュ」のモジリ

宮沢賢治の『セロ弾きのゴーシュ』に出てくる「ゴーシュ」という名前は、フランス語で"不器用"という意味をもつそうです。どれだけ上手くなっても「自分はまだまだ不器用だ」と謙虚な気持ちを忘れないようにとの自戒も込めて。ただし、「ゴーシュ」そのままだと却って気取っているように見えそうなので、少しもじっています。

 

 

今後の予定

以上、今回は自分語りばかりであまり面白くなかったかもしれません。
今後の予定はいまのところこんな感じです。

  • 名古屋で『IaKOT #4』というジャグリング公演を観に行きます(5月21日)。
  • 『バズルジャグル』というジャグリングの漫画をチェックします(5月26日)。
  • シガーボックス大会を観に行きます(5月27日)。
  • 「ジャグリング検定7級までで作れるルーチン」企画検討中です(近日中)。

上記あたりを記事にしていきます。

ではまた!

 

大学を越えて新入生の憧れに―ジャグリングドーナツライブ2017感想(2/2)

どうも、ゴ~チョです。

さる5月6日(土)、Juggling Donuts Live 2017を観てきたので感想を書きます。
Juggling Donuts Liveとは、京都大学の団体である京都大道芸倶楽部Juggling Donutsが毎年5月に行う公演です。京都府立文化芸術会館のしっかりした舞台を使用して、無言劇を織り交ぜながらジャグリングを披露していく物語仕立てのショーです。
昼夜2回公演のうち、僕が観たのは夜の回です。昼の回をご覧になった方とは印象が異なるかもしれません。

juggling-gohcho.hateblo.jp

 

の、続きです。個々の演者について書きます。

個々の演者について

少年1(デビルスティック)

堅実で丁寧なルーチン。ノードロップ(夜の部)は流石です。一番手というのはルーチンの完成度次第でその後の流れを良くも悪くも左右するので、彼は今回とても良い仕事をしていたと思います。

チンピラ(シガーボックス)

長身を活かしたダイナミックな足技とスイング技。ドロップはやや多めでしたが、最後の5シガーはキッチリ一発で決めてくれました。ただ、5個目の箱は「あ、自分でソデからとってくるんだ...」と思ってしまいました。贅沢を言えば5個目もティッシュボックスから出てきてほしかった。

子ども(ヨーヨー)

物語パートの演技が子どもの無邪気な感じが出ててよかったです。
ルーチンは、いい意味で「スピナーらしくない」動き。妙な色気があります。需要があるかは別として、女の子役も普通にこなせそうだなと思いました。
犬の足跡柄のパーカーが可愛い。

お父さん(ボール)

奈良大BLOSSOMぴよぴよチャンさんのブログ『ぴよっと花びらノート』にて、ジャグラーの生態について4分類する記事があります。

piyochan0blossom0.blog.fc2.com

この分類に沿って言えば、彼は生粋の「演技」志向ではないかと思います。今回の演者の中で、トーリーの流れと最もリンクしたルーチンを演じていました。父親が、子供時代への憧憬にひたる様子がとてもよく伝わりました。

チンドン屋ディアボロ

個人的には今回の演者の中で一番好きなルーチンです。音の拾い方が巧い。「U.F.O.の...」という歌詞部分に合わせて、スティックグラインドさせたディアボロをUFOっぽく見せていたところが特に好きです。


フジファブリック (Fujifabric) - 銀河(Ginga)

屋台のお兄さん(クラブ)

スイング系3クラブ4クラブの技を中心に推したルーチン。決めポーズ時のクラブの収め方がかっこいいです。時々入るフラットスローも良いアクセントになっていて綺麗でした。最後は5クラブカスケード。将来的には5クラブのスイング技も見てみたいですね。

少年2(デビルスティック)

少年1との差別化からか、デュアル(2本)メインのルーチン。デュアルメインでもルーチンを成立させてしまえるのは、技数の多さと確かな技術力の証拠でしょう。スティックをL字型に配置した状態からのダブルキックアップが斬新でした。今回の(というより毎回そう思いますが)スティッカー二人はどちらも上手ですね。ただ、それだけに、技術的な意味でも演出的な意味でも、願わくば仲直りした少年二人のペアルーチンが観たかった......

もはや伝統芸能

チンピラの荒っぽい力強さであったり、チンドン屋トリックスター性であったり、子どものイタズラっぽさであったり、どの演者もジャグリング自体の面白さを充分に残しながら、個々の役柄に沿ったキャラクターをしっかり演出していたと思います。本当に毎度思いますが、毎年一定水準以上の演者を安定して輩出するJuggling Donutsさんはすごいなぁと、羨望の念を禁じえません。ドーナツライブは今年も変わらず、大学の枠を超えて津々浦々ジャグリングサークル新入生の憧れの的となるのだろうと思います。

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ではまた!