今までルーチンに使った曲リスト(3 of 3)
どうも、ゴ~チョです。曲リストのラストです。
おおむね卒業~現在にいたるまでの分です。この時期は過去作品の焼き直しも多かったので第1部第2部のスパンと比較するとだいぶペースはおちています。あとは、「呼ばれたら即登場してルーチンスタート」みたいな状況でやることが多かったので、「音先」構成が増えてきてますね。
趣味に走ったりコンセプトから入ったり
映画『ミックマック』 サウンドトラックより『Larrons en foire』、『Dernier vol』
シガーボックスソロ。編集あり。板付。学生のうちに作った最後のルーチン。ジャン・ピエール・ジュネ映画にドハマリの時期だったので映画のサントラを利用。タイトルはフランス語で、それぞれDeepLで訳すと「盗人たけだけしい」「最終便」。この映画全体をとおして感じる「一生懸命まじめに生きてる変わり者の悲哀としたたかさ」をなんとか表現したかった。作品に感動したファンが2次創作でイラストや漫画を描いたりすることがありますが、ジャグラーは好きな曲に出会うとルーチンで2次創作をする生き物なのかもしれません。
映画『アメリ』サウンドトラックより『La redécouverte』
シガーボックスソロ。板付。またしてもジャン・ピエール・ジュネ作品。曲名はフランス語で「再発見」。とある劇中に挟まるルーチンという条件で、「本」「星」「子供時代」「淡い記憶」をテーマに曲を選びました。演目をおこなった状況が状況だけに、床に座った状態から始まり椅子に座った状態で終わるというユニークなルーチンでした。
アニメ『荒川アンダーザブリッジ』サウンドトラックより『荒川一発芸大会』
ボールソロ。板付。「旧ジャグリング検定7級までの技だけでルーチンは作れるか」という検証の結果生まれたルーチン。以後、さくっと見せられるショートルーチン用の曲として重宝させてもらっています。ジャグリング教室の生徒用ルーチンもこの曲で作ったことがあります。
チャイコフスキー『金平糖の踊り』
ハット&ボールソロ。音先。クリスマス会用に作ったルーチンなので曲もクリスマス関連。ボールが途中で消えたり増えたりとマジックめいたことを織り交ぜているため、やや怪しげな雰囲気ただようこの曲を選びました。
宇多田ヒカル『traveling』
ボールソロ。音先。僕のボールルーチンはバタバタ系の曲が多かったので、バーなどでサラッと流せるタイプのルーチンも欲しいなと思い選びました。使ってはみたもののルーチンの出来にはあまり納得がいっていない。この曲に合わせられるだけの技や動きの引き出しが足りていませんでした。いずれ再挑戦したい。
星野源『Week End』
シガーボックスソロ。音先。たしか週末に開催されるイベントにお声をかけていただいたときに作ったルーチン。曲名から選びに行った感。拍がしっかりしていて、合間に挟まるトランペットがかっこいい。肩肘を張りすぎない脱力感も週末っぽくてよい。このルーチンの最後には「9ボックスツリー・チンバランス」という、積木のように組み上げた9つの箱をアゴに乗せてバランスを取る技を入れていたのですが、タイミングを曲の終わりに合わせにくい技なので、あえてフェードアウトで終わる曲を選びました。同じアルバムだと『桜の森』も好きです。
Pentatonix ft. Tori Kelly『Winter Wonderland / Don't Worry Be Happy』
板付。『秘密基地vol.7』で披露したルーチン。「アドベントカレンダー」をテーマに一曲でボール、ポイ、ボックス、カップスを混ぜ込んだ挑戦作。個人的にはアイディアは面白いと思いつつ個々の道具の扱いを煮詰める時間が足りず、消化不良感の否めない結果になりました。いずれリバイスしたい。
PE’Z『パパのマーチ』
ボールソロ。音先。後輩のクラブペアが使っていた曲がよかったので使わせてもらっています。音がしっかりしている一方でかわいらしい旋律がイカツさを抑えてくれています。最近、外でボール披露するときは大体これです。
日食なつこ『水流のロック』
ボールソロ。板付。ピアノも歌声もかっこいい曲。この曲はオフボーカル版もありますが、なつこさんの歌声が削られるのはやはり惜しいです。日本語歌詞の内容に合わせて技による「見立て」を入れるのがひとつの潮流になったのは、2011年のJJFチャンピオンシップで北村慎太郎さんが『Hungry Spider』のルーチンを披露してからだと個人的には思っています。それ以来、歌詞もメロディもかっこいい曲を聴くとルーチン曲にしたくなる衝動に駆られるときがあります。『水流のロック』はまさにそんな感じで選んだ曲です。この曲でルーチンを作った人が他にもいたらぜひ観てみたい。(←いらっしゃりました。Youtubeに動画もあります。すごく良いです!)
同じアーティストの曲だと『真夏のダイナソー』とか『モア』も好き。
AJR『World's Smallest Violin』
シガーソロ。板付。2023年いちょう祭外部有志で披露。ラストの大サビがInstagram等のSNSで擦られまくった曲。その大サビで16箱使用のツリーチンバランスをしたいがための選曲です。みんなが知っている曲だと盛り上がりどころをわかってもらえているうえでルーチンの構築ができるのでその点は楽ですね(その代わり、半端なものを作ると反感を買われるリスクもありますが......)。歌詞をよくよく聞くと意外と内容は湿っぽく、明るい曲調とのギャップに驚きます。
当時のトレンドも垣間見られる
自分ではさほど意識していなかったのですが、こうして振り返ってみると初期数曲の迷走はさておき、
- 東京スカパラダイスオーケストラ
- ジャズピアノインスト(レ・フレール、→Pia-no-jaC←等)
- 後続スカジャズバンド(PE’Z、JABBERLOOP等)
- 和バンド(吉田兄弟、Uttara-Kuru等)
- 映像作品サントラ
- J-POP歌詞表現
のような選曲の流行りにはそのときそのときで触れたり離れたりしながら選んできたのだなと改めて思いました。最近は大会を観に行けていないので、恥ずかしながら今の流行りには疎くなっています。勉強がてらまた観に行きたいな。ではまた!