日々是ジャグリング

ジャグリングを通じて感じたこと考えたことを綴っていきます。

まちかね祭2022に行ってきました

 先日、5年ぶりくらいに、まちかね祭に行ってきました。そういえば、いちょう祭はこのブログで紹介記事を書いたのに、まちかね祭には少ししか触れていませんでしたので、今さらながらご紹介したいと思います。

まちかね祭とは

大阪大学の学祭秋の陣

 大阪大学には5月のいちょう祭、11月のまちかね祭という2つの大学祭があります。
なぜ2つもあるの?
11月が「いちょう」じゃないの?
「まちかね」って何ぞや?

以上の疑問には過去のいちょう祭紹介記事でお答えしていますのでそちらをご参照ください。

juggling-gohcho.hateblo.jp

 

 まちかね祭は例年3日間催され、今年(2022年)は11月4日〜6日でした。僕は6日の13時頃からお邪魔しました。

Patio新入生のデビューステージ

 阪大ジャグリングサークルPatioにとってのいちょう祭に「新入生歓迎」の意味合いがあるとすると、まちかね祭はいわば「新入生のデビューステージ」ということになります。新入生はまちかね祭経験後、「依頼」(外部団体等から要請を受けて有償または無償で行う出張演技)に行けるようになります。
 バリバリの経験者が入部することも昨今では珍しくなくなりましたが、それでも大抵の新入生にとって初舞台、初々しいながらも意外性のある創意工夫が見られる新入生の演技は毎回楽しませてもらえます。(今回は時間が間に合わず、残念ながら観られていませんが......)

コロナ禍で変わるステージ環境

 新型コロナウィルスの影響で、2020年はいちょう祭まちかね祭ともに実施できず、2021年からは密集回避のために主会場が従来のメインストリートからグラウンドへ移りました。そのため、Patioが長年使っていた通称「階段ステージ」も使用できず、ステージはグラウンドの一画に移ります。

事情が事情だけに仕方のないことだと重々承知ではあるものの、グラウンドを目指す道すがら、ひと気のない「階段ステージ」を横目に見るのは何か寂しい思いを禁じえませんでした。


 グラウンド実施による苦労も容易に想像できます。砂地にシートを敷いているだけなので、ピルエットがしづらい、砂埃が溜まる。左右に風をさえぎるものがないのでシガーやリングが流されやすい。よくもわるくも360度丸見え。等々......


 とはいえ、何より大学祭が実施されること、Patioの現役生たちがステージを継続してくれていることに感謝です。そして、グラウンドでの実施でよかったなと思える点もいくつかありました。
 まず、ステージ前に椅子が置かれたことにより、膝や腰のよくない人にも少し優しくなりました。以前はレンガ敷きの地面に直座りで、尻からどんどん体温を奪われていたことを考えると、より幅広い層に長く楽しんでもらえる環境になったのではないかと思います。
 また、観覧スペースも以前より広いため、人集りが多少大きくなっても、階段ステージほど交通の邪魔にはなりにくいのかなと思いました。ステージと通路が兼用でないことも大きいです。裏からちびっ子が乱入してきたり、ステージに飲食物をこぼされたり、洗い場の水をこぼされたりする心配がありません。グラウンドなのでハイトスした道具が木の枝にぶつかることもありません(そう考えると階段ステージもけっこう過酷やな......)。

まちかねだけの「三日目ステージ」

 いちょう祭になくてまちかね祭にあるもの、それは「三日目ステージ」です。まちかね祭最終日の日暮れ前の時間帯に、よく言えば学生らしい、わるく言えば外部の観客置いてけぼりの内輪ネタステージが始まります。このステージ、下手するとジャグリングすらしません。阪大生の持つ公序良俗でかろうじて衆目に耐えうるギリギリの綱渡りを、時に踏み外したりするカオスタイム、それが「三日目ステージ」です。


 この慣習、僕が入学した頃には既にありました。先輩曰く、ある年のまちかね祭三日目があいにくの雨で屋外ステージができず、控え室代わりの講義室で暇を持て余して始めた内輪向けのステージが「三日目ステージ」の始まりだったそうです。
 時につれてジャグリングの技も進化し、技の流行も移り変わり、後輩たちのパフォーマンスも変化していきます。その中でもこの「三日目ステージ」の“くだらなさ”は、今年も変わらず健在でなんだかホッとしました。

2013年製の5代目看板も未だ健在

日が暮れて身体が冷え切るまでが三日目

 久々のまちかね祭でした。半日外にいて「思ったより日差し暑いな」「日が沈むとやっぱ寒いな」と11月の寒暖差に翻弄される感じも、なんとも懐かしかったです。なお、3日目13時以前の主運営学年の演技をほぼ観られていないのと、これ以上書くと長くなりすぎるので演者個別の感想は控えます。ではまた!