日々是ジャグリング

ジャグリングを通じて感じたこと考えたことを綴っていきます。

"銀杏"で助走して"ドーナツ"にジャンプ?―関西ジャグラーにとっての『いちょう祭』

どうも、ゴ~チョです。
GWですね。今年は飛び石で微妙な感じですが。
僕はこの時期に毎年行くところがあります。
大阪大学の大学祭『いちょう祭』です。
今年は4月30日()と5月1日(月)の開催です。

ichosai.com


いちょう祭では、僕が学生時代に所属していたジャグリングサークルPatio
一般公開の出し物をしており、主にそれを観に行きます。

 

なぜ五月にイチョウ

大阪大学はこの『いちょう祭』と秋の『まちかね祭』の年2回、大学祭を催しています。

  • なぜイチョウが色づく秋の祭りが『いちょう祭』ではないの?
  • なぜ5月の祭りが『いちょう祭』なの?

と、疑問に思われる方もいるかもしれません。(僕も初めは思いました)

実はもともと大阪大学には創立記念日の5月1日を祝うお祭りしかなかったそうです。そして、イチョウ大阪大学のシンボルマークです。大学唯一の祭りに、大学のシンボルの名前を冠するのはごく自然なことですね。
あとからできた秋の大学祭に学内公募で名前を付けられたのが『まちかね祭』です。
ちなみに「まちかね」は豊中キャンパスがある地名の「待兼山」に由来します。

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"いちょう"が元祖で、"まちかね"はいわば後輩。
ですが、祭りの盛り上がり具合は"まちかね"の方が盛況な印象です。
というのも、いちょう祭が催されるのはGW近辺。その時期に下宿生は里帰りをしたり、部活やサークルは合宿を計画するため、出店・出展する団体の絶対数が、まちかね祭より少なくなりがちなんです。催事期間も、いちょう祭は2日間、まちかね祭は3日間と、"まちかね"の方が長く、気合が入っています。

ジャグリングサークルPatioにとっての『いちょう祭』

阪大のジャグリングサークルであるPatioは、いちょう祭でもまちかね祭でも同じように屋外の一画を借りて出し物をしています。幅広の階段をステージに見立てて、大道芸ともステージショーともつかない不思議な出し物を毎年披露しています。


2016いちょう祭 トレロ・カモミロ

彼らの熱量としては"いちょう"も"まちかね"も基本的に変わりありません。
僕が学生の頃は「"いちょう"は新入生歓迎の意味をもつ」と個人的に思っていたので、いちょう祭のときは

  • サークルに取り込んだ新入生によいお手本を示す
  • 取りこぼした新入生へのダメ押しの勧誘をする

といったようなつもりで、マニア受けよりもパフォーマンスとしての楽しさ・わかりやすさを重視してルーチンを作っていた記憶があります。

ジャグラーにとっての『いちょう祭』

いちょう祭は、関西の(は言い過ぎか...近畿圏、いや、京阪神の)マチュアジャグラーにとっては、ちょっとした恒例行事になっていると思います。OB・OGもこの日に集まり、簡単な同窓会が発生することも多々あります。

ここで、ジャグラーでない方には紹介の、いちょう祭常連ジャグラーには確認の意味も込めて、ジャグラーにとって「いちょう祭」がもつ意義について、整理したいと思います。

京都に向けての助走?

いちょう祭から約一週間ほど後に、今度は京都大学Juggling Donutsが主催するJDLJuggling Donuts Live)というステージショーがあります。

これの完成度が高いのです。毎年このJDLのステージを観るために、日本全国東西プロアマ問わずジャグラーが京都の文化ホールに集結するほどです。
京大には学力だけでなくジャグリングでも敵わないのか...とPatioの面々は毎度辛酸を舐めたり舐めなかったり。

いちょう祭は、そんなJDLに向けて観賞のテンションを上げていくための
いわば"オードブル"。


と捉えることもできます(卑屈が過ぎるかもしれませんが)

チャンピオンシップ挑戦者のお披露目

JJFチャンピオンシップという、現段階において国内で最も権威あるジャグリングの競技会があります。毎年ではありませんが、Patioにもそのチャンピオンシップに挑戦すべく腕を磨く学生がいます。いちょう祭はチャンピオンシップの数か月前に催されるため、挑戦者が肩慣らしにその挑戦作品をお披露目する場にもなっていたりします。

学外にも門戸をひらく披露の場

いちょう祭・まちかね祭ともにPatioの出し物には「有志・ゲストステージ」という枠があります。これは、他の大学祭でもあまり聞かない、阪大Patioならではのシステムだと思うのですが、名乗り出ればPatioでない人でもステージエリアに上がって自分のショーを披露することができるのです。最近では希望者が殺到しすぎたため先着の事前公募制になりましたが、僕が学生の頃は本当にその場のノリでOBのスゴイ先輩や他大学のスゴイ人がポンと出てルーチンを見せる。という感じでした。サークルの垣根を越えて演者と観客が入れ替わる、一種のダイナミズムをもった奇妙な風習です。

かなり下の後輩の中には、ゲストステージに出た他大学の学生のルーチンを観て感動し、その人がPatioのメンバーだと勘違いしてPatioに入会した。という嘘のような本当のエピソードの持ち主がいたりします。

興味をもった、次の一歩に『いちょう祭』

さて今回は、阪大いちょう祭についてジャグラーの偏った目線で書きました。
Patioの出し物は、なにぶん学生のお祭りなので内輪ネタが頻発するきらいはあるものの、投げ銭要らずで気楽に見られますし、個人的には充分楽しめるものだと思います。

 

ジャグリングに興味が出てきたけど、練習会に参加するほど自分が練習したいわけじゃないし、大道芸を観に行くのはちょっとハードルが高い...

 

という方には、いちょう祭はちょうど良いのではないかと思います。
団体のHPやTwitterでショースケジュールも開示していますので、
もしご都合がよろしければ、ふらっと立ち寄ってみてはいかがでしょうか(もはや手前ですらない手前味噌)

大阪大学ジャグリングサークル Patio

大阪大学ジャグリングサークルPatio (@Patio_jug) | Twitter

ではまた!