日々是ジャグリング

ジャグリングを通じて感じたこと考えたことを綴っていきます。

【検定7級】技の枝話:"00"なら手をたたこう-技の枝話その16:フラッシュ1クラップ

 どうも、堂長もといゴ〜チョです。神戸市で【糟啓堂】というジャグリング教室をしています。検定技の紹介時に載せているInstagramリンクは、実はその糟啓堂アカウントでの投稿です(今更)。

 今回ご紹介するのは、それ単体ではさほど派手ではありませんが上級技への布石となるような技です。

フラッシュ1クラップ(Flash along with a clap)

拍手

どんな技?

 

 上の動画の2つ目の技です。ボールを3つとも高く投げ上げて空中にある間に、1回手をたたきます。サイトスワップでいうと"55500"です。"00"のときに両手に何も持っていない状態になるので、ここで一度拍手(クラップ)します。

 実は「フラッシュ」という技自体は、拍手しなくても成立するのですが、検定としてはしっかりと"00"の状態を作れているかを確認するために手をたたかせるのだろうと思います。

"00"なら態度で示そうよ、ということですね。

幸せなら手をたたこう

幸せなら手をたたこう

  • provided courtesy of iTunes

高いカスケードとは違う

 さて、ここでカスケードを習得したばかりの方が苦戦するのが「先に投げたボールが落ちてくるのを待たずに次を投げる」という動作です。実はこの動作、カスケードを安定させるために一度抑制してきた動作なんです(カスケードのときに前のボールが落ちてくるのを待たずに次を投げるとリズムが崩れて上手く続きません)。

 「低いカスケードのリズムのまま高い軌道のカスケードを投げる」と、それがフラッシュになります。
 さあ初心を思い出して、せっかち気味にポポポイと投げてみましょう。

実は2つある「フラッシュ」

 ちなみに、持っている個数に対してその個数と同等のキャッチ回数で投げるのをやめる(=「回収する」)ことも「フラッシュ」と呼びます。3ボールなら3キャッチ、5ボールなら5キャッチで止めると「フラッシュ」です。
 なので「フラッシュ」で検索してチュートリアル動画を探すときは、どっちの「フラッシュ」を指しているのか気をつけてください。

こんな技につながる

  • 3upピルエット(1級選択技)
  • 5ボールカスケード(2級1級必須技)
  • 3upハーフターン(3級選択技)

 この中では3upピルエットが、フラッシュ1クラップの動きが最も活かされる技だと思います。拍手をする代わりに自分自身が垂直軸で一回転すればよいのですから(それが難しいのもまた事実……ピルエットはまた別の機会に解説を書きます)。

 5ボールカスケードの高さとリズムに慣れる練習として、サイトスワップ"5"のトスが含まれている技は有用です(フラッシュのサイトスワップは"55500")。

 3upハーフターンの投げ上げには2つの流派(クロス派とパラレル派)があり、パラレル派の場合、通常フラッシュとは異なる投げ方になるのですが、「両手が一瞬あくように投げる」のに慣れるという点では、フラッシュの習得は有用です。

意外と今後の布石になる技

 パフォーマンス中にこの技単体を観せることはそんなにありませんが、「ボールが空中にある間に何かしてしまおう」とするときに多用されています。その最たる例がピルエットです。

 また、5ボールカスケードの練習初期の壁は「初めの3個をいかにきれいに空中に配置できるか」だと個人的には思っているので、フラッシュを綺麗にするのはとても大事です。細かく言うと、その際は体の前で拍手よりも、片手で順に太ももをたたくほうがより5ボールのフォームに近くなるのでおすすめです。この辺りは5ボールカスケードの記事で詳しく書きたいと思います。

 こうして見るとフラッシュという技、上級技習得のためにはかなり重要な技です。なんか地味だからと敬遠せずにしっかり習得しちゃいましょう。

ではまた!

 

検定7級の他の技

juggling-gohcho.hateblo.jp

 

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......記事を読んでも動画を観てもうまくいかない人は、ジャグラーの知り合いに直接教えてもらいましょう。ジャグラーの知り合いがいない方は、糟啓堂ジャグリング教室へ。zoomでのリモートレッスンも承っております。

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