日々是ジャグリング

ジャグリングを通じて感じたこと考えたことを綴っていきます。

初めてのシガーボックスには何買えばいいの?

 どうも、ゴ~チョです。
 最近なんとなく需要を感じたので、書きます。
 初心者の方にシガーボックス購入について聞かれたときの指針になりましたら幸いです。といっても虫食いだらけのレビューなので、以下に書かれた評価と別の価値基準や意見をお持ちの方は是非お聞かせください。一緒にレビューを充実させましょう。

 

シガーボックスは大きく分けて2種類(最近は第3の素材も)

 シガーボックスは大きく2種類に分けられます。ウッディ(木製)とプラ(プラスチック製)です。それぞれの特徴を簡単にいうと「精密性のウッディ、耐久性のプラ」といった感じです。最近(といっても登場して久しいですが)ここに「静音性のEVA」が頭角を現しつつあります。

 価格は2019年4月23日確認時点のものを税込で書いています。
 サイズ表記は直方体の最短辺・中辺・最長辺の順で記載しています。

ウッディシガーボックス

バイキングウッディ

国内メーカー「バイキング」のシガーボックス

  • サイズ:60×120×180(mm)
  • 重さ:200g
  • 価格(1個):2,484円
  • ゴ~チョ使用経験:あり

 「バイキング シガーボックス」で検索すると風船太郎さんのページがトップに表示されます。それでいいのです。バイキングウッディは風船太郎オンラインショップでのみ購入できます。

※バイキングウッディは生産終了してしまい、現在販売していません(2020.03.23追記)
 作りが精密かつ一個の重量が他ブランドに比べて断トツに軽く値段も安いので、9個以上のスタッキング技(積み木のように積み上げてバランスをとる技)をするならこのシガーボックスがおすすめです。

 ただし、このシガーで高く投げ上げる系統の技を練習しまくると秒でお釈迦になるので、火力志向のプレイヤーにはおすすめしません。JJF2008チャンピオンシップ3位の竜半さんは確かこのシガーを愛用していたはずです。

ヘンリースウッディ

ドイツの老舗ブランド「ヘンリース」のシガーボックス

  • サイズ:60×120×180(mm)
  • 重さ:270~320g
  • 価格(1個):3,456円
  • ゴ~チョ使用経験:あり

 重い、硬い、うるさいの3拍子が揃ったシガーボックス。紹介しているボックスのなかでもトップクラスの頑丈さで、良い木を使っているのか挟んだときの音は高めの澄んだ音です。なのでやってる当人は楽しかったりするのですが傍から聞いてるといかんせんうるさい。ショップで公表されている数値上はバイキングと同サイズのようですが、重いせいか感覚としてはヘンリースの方が大きいです。

 せっかくのウッディなので、きれいな木目をみせていきたいところなのですが、木目そのままだとサラサラしていて掴みにくいです。重さも相まって指が非常に疲れる......僕は泣く泣く透明のカッティングシートを貼りました。

 ビジュアルが美しいのは確かです。ジャグリング・ユニット・フラトレスがこのシガーをよく使っています。

ヘンリース ウッディシガーボックス A-00399 色:青

ヘンリース ウッディシガーボックス A-00399 色:青

 

プラスチックシガーボックス

dubeプラ

アメリカdube(デュベ)社製のシガーボックス

  • サイズ:公式データ不明
  • 重さ:公式データ不明
  • 価格(1個):$32.00-(3,600円くらい)
  • ゴ~チョ使用経験:あり

 今もし日本でこれ使ってる人がいたら超古参なので最敬礼もの。
 ひと昔前までは「シガーボックスといえばこれ」という感じの超メジャーブランドでした。
 10年くらい前から段々とサイドシート面の平面クオリティが下がってきて、今ではナランハを筆頭に国内ショップでも取り扱いをやめてしまいました(dube自体が生産をやめたわけではない模様。dubeのWebショップのラインナップにはまだあります)。

https://www.dube.com/cigarbox/poly.php

色の組み合わせシミュレーションするのは楽しい

ナランハプラ

ボルトによる2枚貼り合わせタイプ

  • サイズ:60×125×185(mm)
  • 重さ:239~247g
  • 価格(1個):3,456円
  • ゴ~チョ使用経験:あり

 dubeプラのクオリティ低下を契機に、日本のジャグリングショップ2社がそれぞれオリジナルシガーボックスを開発しはじめました(当時の記憶を頼りに書いているためこの辺りの前後関係・事実関係は曖昧ですご了承ください)。そのうちの1社がナランハです。国産プラシガーボックスの登場です。

 現在出回るブランドの多くが採用している一体成型タイプではなく、2つのパーツをボルトで留めているタイプです。ボルト穴はちょうどエッジテープでかくれるため気になりません。指でなぞると「あ、くぼんでるな」とわかる程度。挟んだときの音は、ボルトで留めているだけあってやや不協和音めいた音になります。

www.naranja.co.jp

RFプラ

ネオンカラーのエッジテープがおしゃれ

  • サイズ:60×120×180(mm)
  • 重さ:260g
  • 価格(1個):3,780円
  • ゴ~チョ使用経験:なし

 オリジナルシガーを開発したもう1社、ラッドファクターによるシガーボックスです。ボディ色は黒のみですが、エッジテープの色が選べます。他のブランドはエッジテープの色までは選べない(大抵は白か黒固定、選べてもせいぜい白か黒の2色)ので新鮮です。

radfactor.net

ビアードプラ

イギリスの老舗ジャグリングブランド「ビアード」製のシガーボックス

  • サイズ:58×124×195(mm)
  • 重さ:215g
  • 価格(1個):2,700円
  • ゴ~チョ使用経験:あり

サイドシートはフェルトや豚革ではなく、硬質スポンジっぽいラバーが貼り付いています。挟んだときの感覚がちと不思議。
他のシガーボックスに比べてやや薄めなので手の小さい方にも掴みやすいかもしれません。プレート自体もやや薄いのか、強めに掴むとちょっとベコベコします。
かつてはdubeプラにも扱いがあったグローインザダーク(蓄光)版を入手できるのは、今やビアードプラだけかも。

ビアード プラスティック シガーボックス A-18992 色:青

ビアード プラスティック シガーボックス A-18992 色:青

 

EVA(硬質スポンジ)系

 

MyCircus【キュービー】

価格のリーズナブルさで他を圧倒。意外にちゃんと使える。

  • サイズ:60×120×200(mm)
  • 重さ:190~220g
  • 価格(1個):1,330円(※3個セット売り3,990円のみ)
  • ゴ~チョ使用経験:少し

2021年頃?に出たニューフェイス。「ちょっとやってみようかな?」という人におすすめしやすい値段です。この価格帯のものは操作性が微妙なものが多いのですが結構普通に使えました。初心者向けワークショップなどに使用しています。従来モデルより若干横長なのは気になる。

初心者におすすめなのは

 紹介しておいて、自分が使ったことないものまで載せているため断言が難しいですね。それに一口に初心者といってもスタート時の熱意や方向性、目標によっておすすめは異なってきそうです。

「毎日3時間練習はザラ、シガーボックスをひたすら練習したくて、今後2年3年と続けていきたい」
という方には、プラスチックシガーをおすすめします。

「とにかくイニシャルコストを抑えたい」
そういう方にはキュービーを推しておきます。他のシガーのだいたい1個分の値段で2、3個買えてしまいます。群を抜いて低コストです。(前まではバイキングウッディと言っていたのですが生産終了してしまいました......)。自作しようとしたり、それより安いものを探したりするとかえって遠回りになる可能性大です。

 ちなみにキュービーとナランハプラの値段がほぼ2.5倍の関係。とりあえずキュービーを買って練習してみて1年以上壊れなければそのままキュービーで続行。もし1年以内に壊れたとしたら、例えばnか月で壊れた場合、その後2.5×nか月以上練習を続ける確信があるのならばプラシガー購入を検討してみてもいいのではないかと思います。

ではまた!