日々是ジャグリング

ジャグリングを通じて感じたこと考えたことを綴っていきます。

頑張る志田未来と器用な竜星涼―ジャグリングが登場する作品の紹介(17)映画『泣き虫ピエロの結婚式』

どうも、ゴ~チョです。
今回ご紹介する作品は、実話をもとにした映画です。

映画『泣き虫ピエロの結婚式』

泣き虫ピエロの結婚式

泣き虫ピエロの結婚式

 


映画『泣き虫ピエロの結婚式』予告編

 

実話を元にしたおはなし

オリジナルは望月美由紀さんという方が自身の体験をもとに書いた同名の書籍です。

泣き虫ピエロの結婚式 (リンダブックス)

泣き虫ピエロの結婚式 (リンダブックス)

 

 

クラウン見習いの佳奈美は、幼なじみに呼ばれたBBQパーティーで、ぶっきらぼうだが面倒見のいい陽介に出会い好意をよせる。しかし、陽介は佳奈美を突き放す。実は彼は腎機能を患っており、週3回の人工透析、水を飲む量も制限されている。そんな不自由な自分といても幸せにはなれないと彼は言う。それでも陽介と一緒にいたい佳奈美は病院への送迎のために自動車免許を取るなどあれこれと陽介に尽くす。次第に陽介も心を許し、二人の仲は深まる。両家へのあいさつも済ませ、結婚式を前日に控えるなか、陽介が突然倒れる。一命はとりとめたものの......

 

という話です。書籍のほうでは夫の病気の他に自身のうつ病との奮闘もあるようで、映画のほうがむしろすっきりした構成のようです。事実は小説よりも奇なり。

佳奈美役の志田未来さんと陽介役の竜星涼さんはドラマ『秘密』でも共演してたんですね。『秘密』では佐々木蔵之介に恋路を邪魔されてしまいますが、本作ではどうにか結婚はできました。いずれにせよ波乱に満ちていますが。

主人公はクラウンなのピエロなの、どっち?

クラウンです。クラウンとピエロの違いについてはこちらを参照。

道化師 - Wikipedia

映画の作中で主人公が自身のことを「ピエロではなくてクラウン」とわざわざ訂正しているのに、なんでタイトルに「ピエロ」やねん。と思っていたのですが、オリジナルの書籍がタイトルに「ピエロ」を使っていたら使わざるをえませんね。
まだまだ「クラウン」という言葉は一般には認識されていないため、耳なじみのある「ピエロ」という言葉をあえて選んだのでしょうか。あるいは、婚約者を笑顔にしようと懸命に動く一方で密かに泣いている主人公はクラウンよりむしろピエロだということかもしれません。オリジナルの書籍のほうには、もしかしたらタイトルの由来も書いている可能性はありますね。

登場するジャグリング道具たち

主人公がクラウン志望なだけあって、作中にジャグリングシーンは結構でてきます。クラウンだったら必ずしもジャグリングをするというわけではありませんが、主人公・佳奈美のクラウンの師匠は結構ジャグリングメインの人のようです。ボールの他に、クラブ、ディアボロ、シガーボックスがチラッと登場します。使っている道具はこの辺り...?

www.naranja.co.jp

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佳奈美が冒頭や本番で使っていたのはおそらくビーンバッグノーマルの赤・青・白。しかし途中、公園で練習しているシーンのときは持っているボールが違います。パステル系統の水色・オレンジ・イエローのボールで、球に近い形をしているのでビーンバッグではなさそう。ロシアンボールかなと思って見ていると、なんと落としたときにボールが地面を跳ねました!!ということはロシアンボールでもない。

ま、まさかオヌシ、囲いのない屋外にもかかわらずバウンスボールトスジャグリングの練習をしているだとッ......!


師匠の指示だとしたらけっこうなスパルタだと思います。見間違いであることを祈ります。

クラブはボディ部分が長かったのでクラシッククラブかな、と思いましたが作中に出てきたものはハンドルが黒かったので別物かもしれません。ディアボロはあまり詳しくないので判別できませんでしたが、赤いものを使っていました。ハットはニルスポールの赤/黒リボンを使用。シガーボックスはサイドシートが肌色だったのでおそらく豚革使用のなつかしきデュベプラシガーではないかと思います。

進化するカスケードと竜星涼の芸達者ぶり

佳奈美のジャグリングシーンはボールと、ハットが少し。ボールは、3ボールカスケードの練習・披露のシーンが何回かあります。後ろ姿なので怪しいですが2イン1ハンドもちらりと。ハットは1シーンだけ登場。キックアップヘッドキャッチ(ハットを爪先に引っ掛けた状態から蹴り上げて頭にかぶる技)を、やろうとしてはるか後方にほっぽり出しているお茶目なシーンがあります。あと、「くるりんぱ」もしてます。

ハットはともかくボールのほうはちゃんと練習したようで、映像で確認できる限り最高20キャッチはご本人が投げていました。冒頭の手のおぼつかなさから、シーンが進むごとにカスケードのフォームがしっかりしていくのには感心しました。子役からのベテラン女優の演技力なのか、はたまたリアル時系列なのか......前者だとしたらすごいぞ、志田未来

佳奈美役の志田未来さんはカスケード習得のために1か月半練習したそうです。あるとき控室で練習していたら、陽介役の竜星涼に「ちょっとボール貸して」と言われてあっという間に習得されてしまったとか。

『泣き虫ピエロの結婚式』志田未来&竜星涼 単独インタビュー - シネマトゥデイ

映画にはもちろん陽介がジャグリングをするシーンはありません。

竜星涼、キミがジャグるところもちょっと見てみたかったぞ。
それにしても、サッカー、バスケができて、サンバのステップも踏めて、落語もできて、ジャグリングもできるとなると彼の芸達者さに舌を巻きます。

関与したパフォーマー

志田未来さんにジャグリングやクラウンの技術指導をしたのは、Booly Oooly Companyの関しげみさん。ご自身もクラウンパフォーマンスをする方で、映画では佳奈美の師匠役として出演されています。

関しげみさんプロフィール

また、撮影協力として、三雲いおりさんのお名前も見つけました(エンドロール上の表記が「三雲いをり」だったのが気になります。もしかして人違い?名義分け?)

三雲いおり・オフィシャルウェブサイト

志田未来の貴重なクラウン姿

このブログでは物語の内容や感想にはほとんど触れないのがお約束のようになっていますが、実話ベースの感動モノ映画については特に感想を書くのが難しいので差し控えます。ただ、ジャグリング的観点で言えば、主演の役者がジャグリングをしているシーンがこれだけ長時間あり、しかもちゃんと「ジャグリング」と言及されている映画は、今まで本ブログで紹介したなかでも珍しいと思います。
もはや人妻となってしまった志田未来のクラウン姿を拝めるという点においても一見の価値ありです。

ではまた!

 

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