日々是ジャグリング

ジャグリングを通じて感じたこと考えたことを綴っていきます。

世界の浅野忠信と共演?したジャグラー―ジャグリングが登場する作品の紹介(14)映画『PiCNiC』

チキンブリトー。どうも、ゴ~チョです。
今回の紹介作品はおそらく今までで最も公開年次が古い作品です。
現在ベテランと称される女優さん俳優さんの若かりし姿を見るのも新鮮ですね。

岩井俊二監督・浅野忠信主演 『PiCNiC』

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「世界の終わりを見に行こう」~塀づたいの小旅行~

精神病院を抜け出したココCHARA)とツムジ浅野忠信)、サトル(橋爪浩一)は、脱走途中に出会った神父に聖書を渡される。そこには「世界はもうすぐ終わる」という記述があった。どうせ世界が終わるのならば、いっそここから抜け出して、世界の終わりを見に行こう。ということで、藤カゴと日傘、旗を持ち寄って塀づたいを歩く三人のピクニックが始まった......

という風に物語がすすむ映画です。各人物がなぜ精神病院に入れられるに至ったか、院内での暮らし、なぜ塀づたいの移動なのか等いろいろと描写はあるのですが、大筋はこんな感じです。

1996年公開の映画。さすがに皆若いです。浅野忠信さんが初々しい。六平直政さんがつるんとしている。
監督の岩井俊二さんは1995年テレビドラマ版『打ち上げ花火、下から見るか? 横から見るか?』の監督・脚本を手掛け、2017年公開のアニメ映画リメイク版も監督をされていますね。

 

有名な監督さんなのに恥ずかしながら作品をちゃんと観たのは本作『PiCNiC』が初めてかもしれません。

彼らとは日本橋付近で遭遇

“歩いていいのは塀づたいのみ”という謎ルールのもと、ココ、ツムジ、サトルの一行は川辺の広場(映像から推察するに日本橋近辺?)にたどり着きます。そこではちょうど大道芸をしていたようで、賑やかな楽器演奏とともにピエロ風メイクの芸人たちが観客を楽しませています。ガッツリとピエロメイクを施している方は赤のビーンバッグらしきものを持って大袈裟に動き回ってはいるものの、投げているシーンはほとんど映っていません。黒いハットを被ったメイクの薄い方は、緑のドルフィンクラブらしきものを3本投げています。
このジャグラーさんの正体は...?

KAZUHOさん

KAZUHOさんプロフィール

ご自身のプロフィールに書かれていました。
当時15歳くらいでしょうか。確かにそういわれるとフェイスラインにあどけなさが残っていました。実はこのブログで以前に紹介した映画『ウォーターズ』のジャグリング指導もされていたようです。(調査不足...)

juggling-gohcho.hateblo.jp

 

それにしても、

小栗旬にジャグリングを教えた”

岩井俊二監督作品で浅野忠信と共演”

なかなかのパワーワードです。

帰りは描かないタイプ

奇しくも前回紹介した『菊次郎の夏』と同じく“旅する系”(くくりが雑っ!)

juggling-gohcho.hateblo.jp

 

そして『菊次郎の夏』が旅の行きから帰りまで描き切る一方、『PiCNiC』では対照的に、帰りの行程を描きません。最後に大きな事件が起こって、映画は終わります。旅の目的が目的なだけに、彼らには初めから帰る気などなかったのかもしれません。

モヤモヤっとした結末が好きではない方、映画を観るのに頭を使い過ぎたくない方はあまり得意な部類ではない作品かと思います。
つまり『バトルシップ』(浅野忠信出演)とは真逆ってことかな?

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 ちなみに僕は雑食なのでどっちのタイプもまあ嫌いではないです。

ではまた!