読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

日々是ジャグリング

ジャグリングを通じて感じたこと考えたことを綴っていきます。

毎年おどろきと革新を与えてくれる―ジャグリングドーナツライブ2017感想(1/2)

どうも、ゴ~チョです。

さる5月6日(土)、Juggling Donuts Live 2017を観てきたので感想を書きます。

Juggling Donuts Live 2017


Juggling Donuts Liveとは、京都大学の団体である京都大道芸倶楽部Juggling Donutsが毎年5月に行う公演です。京都府立文化芸術会館のしっかりした舞台を使用して、無言劇を織り交ぜながらジャグリングを披露していく物語仕立てのショーです。
昼夜2回公演のうち、僕が観たのは夜の回です。昼の回をご覧になった方とは印象が異なるかもしれません。

全体の構成

f:id:juggling-gohcho:20170508080218p:plain

舞台はお祭りの屋台通り。ストーリーの主軸は二人の少年。
二人は些細なことからケンカし、屋台のお兄さんにたしなめられ、チンピラに絡まれたり、チンドン屋に励まされたりしながら、最後には仲直りして一緒に花火を見上げておしまい。サイドストーリーとして、わが子を祭りで遊ばせている父親がふと童心に返る場面がありました。

演出について

踊る日本語文字

冒頭で目に飛び込んできたのは「くじ引き屋」「ヨーヨーつり」「準備中」の文字。僕がJuggling Donuts Liveを見始めたのは2009年からですが、舞台上に日本語の文字が登場したのは今回が初なのではないかと思います。無言劇ゆえか、例年は舞台上の「文字」は極力排除していたように見えます。出てきても英語だったりしたので、今回の舞台装置は妙に新鮮に感じました。

すがすがしいまでの伏線回収

「ヨーヨーつり」

 

演者欄にヨーヨーがある時点で絶対ここ絡めてくるよなと期待して見ていたら、見事に伏線回収してくれました。ベタ・オブ・ベタをさらっと入れるセンス、好きです。

多かった日本語ボーカル曲使用者

ジャグリング界隈の最近の傾向といえばそうですが、今回はルーチン曲に日本語ボーカル入りのものを使用する演者が多かった印象です(オフボーカル曲は2人だけ?)。ひと昔前の「ルーチン曲はオフボーカルのほうがよい」とする、いわゆる"常識"は廃れつつあるなと思いました。

照明演出の良さと惜しさ

少年二人が仲直りして、最後に花火を見上げるシーン。
客席側から花火が上がっている設定で、二人を照らす花火の光を照明で表現する演出がとてもきれいでした。背景に無理して花火のパターンを映し出すよりよほど美しくて好みです。
ルーチン中にバシッと照明を切り替えて盛り上がりを演出できるのも、改めて「いいなぁ」と思いました(小並感)
逆に今回、照明に泣かされたのはシガーボックスかなと思います。照らされた色の関係か、もともと黄色だったシガーボックスの色の区別がつきにくくなってしまい、色変え技の印象が薄くなってしまいました(正面の観客にはちゃんと見えていたのかも)。もう少し、裏表の色味を離したほうがよかったかもしれません。

その他気になったところ

中盤に一度、暗転がありました。舞台装置を片付けて大きく場面転換するのかなと思いきや、明転すると後ろにさりげなくディアボロがセットされただけのように見えました。何かトラブルがあって急きょ直したのかもしれませんが、あの暗転は別にしなくてもよかったのではないかと個人的には思いました。

 

袖幕の扱いがけっこう危うく見えたのも気になりました。チンピラとのドタバタ劇で騒がしく登場退場する演出はわかるのですが、その際にけっこう袖幕を揺らしていたので心配になりました。ディアボロを裾へ飛ばすのも、裏の照明機材や袖幕を破損させまいかとちょっと冷や汗が出ました。裏では万全の体制でガードしていたのかもしれませんが(中途半端に知識をもってしまうと変なところ気にしてしまってよくないですね...)

 

二人の少年の仲直り直後に少年2がデビルスティックのルーチンをします。彼の演技ももちろん素晴らしかったのですが、最後が少年二人の息のあったペアルーチンだったら......トーリー的により胸アツだったろうなと余計なことを考えてしまいました。

 

あと、最後はせっかくなら「Fin」じゃなくて「おわり」って日本語がよかったな...

 

個々の演者については次回投稿にて

全体的にわかりやすい場面設定で、ストーリーもすっきりしていて見やすい構成でした。最後にはカタルシスを誘う花火の演出で、観たあととても爽やかな気分になりました。メンバーは年々入れ替わっているはずなのに、毎年これだけ観客を魅了するものを作れるというのは、新しいものを取り込みつつも、歴々の先輩方の意思やノウハウをちゃんと受け継いでいるからなのだろうなと思うとただただ敬服です。

個々の演者さんについても書こうと思ったのですが、既にけっこう長くなってしまったので次の記事に回します。

ではまた!