1,000ファウンテン、ゴ~チョです。
前回ご紹介した作品は実話ベースの邦画でしたが、今回も実話ベース。ただし洋画です。
映画『ターミナル』
🎥 TERMINAL (2004) | Full Movie Trailer | Full HD | 1080p
実話を元にしたおはなし
ビクター・ナボルスキー(トム・ハンクス)が飛行機で航行中に祖国クラコウジアはクーデターにより一時的になくなる。そのせいでビクターのパスポートは無効になってしまった。アメリカとクラコウジア新政府が国交を結びなおさない限り、彼はNYの地に足を踏み入れることはできない。かといって紛争中の国に戻る便もない。ビクターは空港に閉じ込められてしまった。国の意向が固まるまでターミナル内しか移動できないビクターの「くうこうぐらし」が始まる......
あらすじといいますか、導入はこんな感じです。ある種の閉鎖空間で展開される物語ですが、生ける屍的なものは出てきません。
何が驚きって、ターミナルに閉じ込められてしまった男性が現実にいたというんですね。現実の「ターミナルマン」はトム・ハンクスほど陽気で社交的ではなかったそうで、映画のようにハートウォーミングなハッピーエンドとはいかなかったようです。
アポはありますか?
ジャグリングシーンが出てくるのは1時間25分あたりから。
キャビンアテンダントのアメリア・ウォーレン(キャサリン・ゼタ=ジョーンズ)と仲良くなりたいビクターは、空港スタッフの力を借りてターミナルの一画を高級レストラン風に演出。アメリアをディナーに誘います。
ジャグリングを披露するのは、高級レストランのスタッフに扮したグプタ(インド系の清掃員のおいちゃんで、やたらアポの有無を気にする)。まず手始めに赤・黄・ピンクの3リングカスケード。
お次はお盆でグラインドのような技。そして最後にすごい皿回し!(棒に乗せて5つ、テーブルの上で3つ、合計8つの皿を回していました)。
このおいちゃん、只者ではない......
グプタ役を演じたのはクマール・パラーナ(Kumar Pallana)という役者さん。残念ながら既に故人のようです。
もともとコーヒーショップの経営者で、78歳にして映画俳優デビュー。ボードヴィリアンとしても活動していて、皿回しもジャグリングもお手の物。特に、回転したコインが停まりかけのときになるグワングワンした状態(状態名がわからん!)をお皿で維持し続ける技(技名がわからん!)がめちゃくちゃ上手いなと思いました。
映画監督ウェス・アンダーソンの作品の常連で、『ダージリン急行』にも乗客役で出ていたみたいですね(観たのが数年前なので印象に残っていない...)。
ジャグラーが食いつきそうなもう一つのシーン
グプタのジャグリングシーン以外に、ジャグラーが食いつきそうなシーンがもうひとつ。
ビクターがアメリアにプロポーズするときに、ナポレオンからジョゼフィーヌへ送られた「1,000の噴水」を空港内に再現してみせようとするシーンがあります。「1,000の噴水」つまり「1,000 fountains」......ジャグラーはつい違うものを想像してしまいますよね。1,000ボールのファウンテンだなんて。どんな腕力だ。
ではまた!